サッポロビール脅迫事件
ナビゲーションに移動
検索に移動
サッポロビール脅迫事件とは、1985年1月に発生した脅迫事件である。グリコ・森永事件の模倣事件の1つ。
概要[編集]
1985年1月11日、杉並区井草二丁目のサッポロビール・高桑社長宅の玄関前に硫酸入りの同社製ビールと脅迫文が置かれた。脅迫文は新聞活字を切り抜いたもので、「一億円を出せ。応じなければ毒入りビールをばらまく」などと書かれていた。グリコ・森永事件の「かい人21面相」をもじって、「怪人X」と名乗ってもいた。
その後犯人は14日夜から15日未明にかけて8時間も受け渡し場所を変えながらサッポロビール本社や社長宅に電話をかけて脅し、清瀬市下宿二丁目の関越自動車道上からロープで1億円をつるして下の河原におろすよう指示、金を受け取りに来て、張り込んでいた捜査員に恐喝未遂の疑いで逮捕された。
犯人は東京都練馬区に住む元排水処理会社経営の男と内妻であった。男は会社を経営していたが、うまくいかず、調べに対し「一億円の負債をかかえ、借金返済に犯行を思いたった」と供述している。
参考文献[編集]
森永犯まねてサッポロビール脅迫の男女を逮捕 朝日新聞・1985/1/16・夕刊