コリジョンコース現象
コリジョンコース現象とは、交差点などでお互いが視認できる状態でありながら衝突してしまう現象である。自動車や航空機においてみられる。 自車の進行方向に対し、左右から交わる交差点で発生する。 衝突する(collision)コース(course)でコリジョンコースである。
概要[編集]
田園地帯の中の交差点など、遮蔽物が無く互いの車が見える場所で、互いが同じくらいの速度で走っているなどの条件が揃うと発生しやすい。そのため、田園型事故、十勝型事故[注 1]とも呼ばれる。
この現象は人間の視覚特性によるところが大きく、人は中心視野から外れた位置の物体を正しく認識できない。そのため、交差点から離れた位置にいる場合、同じく交差点から離れた場所にいる車は中心視野から外れているため、動いているか止まっているか認識しにくい状態になる。 そのまま両車が同じ速度で走っていく場合、両車と交差点の中心の角度は常に一定となり、近づいても中心視野の外に位置するため衝突の寸前まで認識できないのである。[注 2]。また、近年はAピラーが太くなっており、さらに気付きにくくなっている事もある。
なお、見通しの良い交差点に一時停止がある場合、当然ながら止まれば速度差が出るのでコリジョンコース現象は回避できる。そのまま不停止で突っ込んでいく車はお察しください
航空機[編集]
近年のジェット機などは視認できてしまった時点で手遅れの事が多いため、レーダなどで衝突を回避するシステムが装着されている(TCAS)。一方、小型のプロペラ機やヘリコプターなどの比較的低速の航空機の場合、自動車以上にコリジョンコース現象が発生しやすいといわれている。
その他[編集]
なお、コリジョンコースをもじってコチュジャンソース現象という場合がある。ドライブレコーダーをまとめた動画などに多い。