コウベタヌキノショクダイ

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コウベタヌキノショクダイとは、ヒナノシャクジョウ科の植物である。

概要[編集]

花は白く、花弁は6個つある。

台湾産のThismia huangiiに似るが、本種は花弁は白く(T. huangiiは、淡いオレンジ色から黄色)、雄しべが互いに離れていない(T. huangiiは雄しべがくっつき、雄しべの周りに筒を形成している)点で、区別できる。

発見[編集]

1992年6月10日、神戸のコナラとミズナラが優占する二次林で採集され、同定されないまま保管されていた。

1993年から1999年に追加調査が行われているが、新たな標本は発見されることは無く、1999年に模式産地が土地開発によって消滅した。

2018年9月にタヌキノショクダイ属の新種であるとされ、新種記載された。

種小名の‘‘kobensis’’は、「神戸産の」と言う意味。

2021年に2例目の個体が見つかり、2023年に論文化された。

出典[編集]

  • K., Suetsugu; O., Nakanishi; T., Kobayashi; N., KUROSAKI (2018). “Thismia kobensis (Burmanniaceae), a new and presumably extinct species from Hyogo Prefecture, Japan”. Phytotaxa 369 (2): 121. doi:10.11646/phytotaxa.369.2.6.