国鉄103系電車クハ103形194号車
所属事業者 | 国鉄→JR西日本 |
形式 | 103系 |
製造年 | 1972年 |
廃車/改造年 | 1997年 |
主な走行路線 | 福知山線→阪和線 |
所属車両 センター | 明石→日根野→宮原 |
電源方式 | 直流1500V |
塗装 | スカイブルー→ カナリアイエロー |
国鉄103系電車クハ103形194号車(クハ103-194)は、日本国有鉄道(国鉄)が1972年に関西向けに製造した103系の車両の一つ。国鉄分割民営化後はそのまま西日本旅客鉄道(JR西日本)へ引き継がれた。
概要[編集]
1972年に103系1次改良型のうちの1両として落成した車両であり、当初は京阪神緩行線に投入された。
沿革[編集]
1984年に阪和線に転属したが、1987年の国鉄分割民営化前後に、羽衣線用のワンマン化改造を受け、クモハ123-5・6の増結用として編成を組むようになった。なお、123系と併結が可能になると同時に分散型クーラーで冷房化されている。
その後、阪神・淡路大震災により神戸線への応援編成が必要になったことから大阪環状線のサハ103-758と引き換えに神戸線に転属したが、その後福知山線のクハ103-839の代替に用いられ塗色も中央・総武緩行線と同じカナリアイエローとなった。しかし、手動方向幕であったことなどが災いし1997年に播但線3500番台向けに運転台機器を供出し他の車輌よりも先行して廃車された。余談だが、サハ103-758も101系由来の車両であったため1997年に廃車となっている。
運用[編集]
当たり前だがこの車両はモーターを積んでおらず、片方にしか運転台がないため単独での運用はできなかった。そのため、羽衣線の朝夕のラッシュ時に123系に増結されていた。外観を見るとスカイブルーの車体以外は当たり前だが全て異なっており、編成美が崩れているなどの意見もあった。
だが、先述の通り1997年にお役御免となると即廃車されてしまった。羽衣線の現代化の影役者はあっさりと消えていったのである。
その後[編集]
123系は最終的に山口地区に転属し、塗装を103系と同じく黄色一色に改めた上可部線や宇部線などで運用されている。
また、この3両(クモハ123-5・クモハ123-6・クハ103-194)はマイクロエース社からNゲージとして製品化されている。