カツオノエボシ

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カツオノエボシ
分類
動物界
刺胞動物門
ヒドロ虫綱
クダクラゲ目
カツオノエボシ科
カツオノエボシ属
カツオノエボシ
名称
学名Physalia physalis
(Linnaeus, 1758)
和名カツオノエボシ (鰹之烏帽子)
保全状況

カツオノエボシとは、カツオノエボシ科に属するクラゲの一種である。

形状[編集]

傘は直径10cm内外。触手は長いものでは30mとなる。

コバルト色の気泡体が上端にあり、気胞体の下から触手や栄養体、生殖体、感触体が合わさる。

触手は若い個体は1本のみであるが、成長共に増え、成体になれば10本以上になる。

生態[編集]

熱帯水域に分布しており、日本では夏〜秋にかけて見られる。

触手で餌の魚を捉え、食べる。

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変わった見た目から打ち上げられた個体を触ってしまい、カツオノエボシの被害にあることが多い。

刺されたら、皮膚が火膨れになって、痺れる様に痛む。

2度目に刺されるとアナフィラキシー・ショックになることも多い。

人間との関わり[編集]

飼育[編集]

稀に水族館で飼育される。

名称[編集]

和名は、カツオの取れる場所で見られ、烏帽子っぽい形状から「カツオノエボシ」と呼ばれている。

刺されると電気の様な痛みから西日本において「電気クラゲ」とも呼ばれる。

英名は、"Portuguese man-of-war"で、ポルトガルやスペインの帆船に似ている事から、そういった名称が着いた。