エゾヒグマ

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エゾヒグマ
分類
食肉目
クマ科
クマ属
ヒグマ
亜種 エゾヒグマ
名称
学名

Ursus arctos ferox
Temminck, 1842

Ursus arctos yesoensis
(Lydekker, 1897)
和名 エゾヒグマ (蝦夷羆)
英名 Hokkaido brown bear
Ezo Brown Bear
保全状況

エゾヒグマとは、ヒグマの一亜種である。アイヌ語では「キムンカムイ」と呼ばれる。

形状[編集]

日本最大の陸生哺乳類である。

上顎犬歯幅は、雄は雌より約27%大きい。

頭蓋骨の形状は南クリルのヒグマに似る。

南部グループのオスの頭骨稜長は、中部および東部グループのオスよりも小さい。東部グループのヒグマは頭蓋が広く、乳様突起の幅が最も大きく、眼窩間の幅が最も小さい。

生態[編集]

主食は、セリ科などの草本類や果実、堅果。昆虫、魚類、哺乳類の死肉なども食べる。

6月に交尾をする。

11、12月から3、5月に3~6ヶ月間、巣ごもりをし、その最中の1~2月に1~2頭の子を産む。

仔は1~2年間母親に育てられ、独立後3~4歳で成熟。

寿命はメスは30歳で、オスは25~28歳。

分類[編集]

1842年コンラート・テミンクはエゾヒグマを“Ursus ferox“として記載した。

Lydekker (1897)は、“Ursus arctos yesoensis“として記載された。

エゾヒグマは、遺伝子的にA、B、Cの3系統が存在し、それぞれのクラスターが本州から北海道に移動した時期が異なる。

人間との関係[編集]

アイヌの間では、エゾヒグマを捧げるイオマンテ(クマ送り)の儀式が存在していた。