エア・イヌイット

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エア・イヌイット(英語Air Inuitイヌクティトゥット語ᐃᓄᐃᑦ ᖃᖓᑦᑕᔪᖏᑦ)とは、カナダ航空会社。同国ケベック州モントリオール市、モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港内に本社を置く。カナダのケベック州・ヌナブト準州ニューファンドランド・ラブラドール州にまたがる定期旅客便と、北米全域をカバーする貨物のチャーター便を運航している。運航上の拠点はクージュアク空港に置かれている。

創立以来、イヌイットらが共同経営している。具体的には、ケベック州内のイヌイットの法定代理人であるマキビック社の子会社となっている。

歴史[編集]

1978年、会社設立。同時に運航を開始した。当初、機材はDHC-2の1機のみであった。

1984年、チャパラル・チャーターズより2機のDHC-6と1機のDC-3を購入した。

2016年、初めて先住民族の女性が機長に就任した。彼女にちなんだ記念切手も発行された。

就航都市[編集]

以下、定期便の就航都市を示す。

エア・イヌイットの定期便就航都市
都市 IATA ICAO 空港 備考
ケベック州(Quebec) アクリヴィク(Akulivik) AKV CYKO アクリヴィク空港
オパルック(Aupaluk) YPJ CYLA オパルック空港
イヌクジュアク(Inukjuak) YPH CYPH イヌクジュアク空港
イブジビク(Ivujivik) YIK CYIK イブジビク空港
カンジッカルジュジュアック(Kangiqsualujjuaq) XGR CYLU カンジッカルジュジュアック空港
カンジックジュアック(Kangiqsujuaq) YWB CYKG カンジックジュアック空港
カンギルスク(Kangirsuk) YKG CYAS カンギルスク空港
クージュアク(Kuujjuaq) YVP CYVP クージュアク空港 ハブ空港
クージュアラピク(Kuujuarapik) YGW CYGW クージュアラピク空港
モントリオール(Montreal) YUL CYUL モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港 ハブ空港
プヴィルニトゥーク(Puvirnituq) YPX CYPX プヴィルニトゥーク空港 ハブ空港
クアクタック(Quaqtaq) YQC CYHA クアクタック空港
ケベック・シティー(Quebec City) YQB CYQB ケベック・ジャン・ルサージ国際空港
ラディソン(Radisson) YGL CYGL ラ・グランデ・リヴィエレ空港
サルイト(Salluit) YZG CYZG サルイト空港
シェファービル(Schefferville) YKL CYKL シェファービル空港
セティル(Sept-Îles) YZV CYZV セティル空港
タシウジャク(Tasiujaq) YTQ CYTQ タシウジャク空港
ウミウジャク(Umiujaq) YUD CYMU ウミウジャク空港
ヌナブト準州(Nunavut) サニキルアク(Sanikiluaq) YSK CYSK サニキルアク空港
ニューファンドランド・ラブラドール州(Newfoundland and Labrador) ウォーバッシュ(Wabush) YWK CYWK ウォーバッシュ空港

チャーター便[編集]

貨物のチャーター便を北米全域で運航している。

保有機材[編集]

合計31機を保有。

エア・イヌイットの保有機材
機種 保有数 備考
ビーチクラフト キングエア モデル350 3 11人乗りである。
ボーイング737-200 5 貨客混載機で、無舗装の滑走路からも離陸可能。112人乗り。
ボーイング737-300(クラシック) 1 130人乗りである。
DHC-6-300 7 1500㎏までの貨物と、19人を搭載可能。
DHC-8-100、300 15 100型は貨客混載機で、37人と3500kgの荷物を搭載可能。300型も貨客混載機で、45人と6100kgの荷物を搭載可能。100型と300型の正確な割合は不明。

その他、ユーロコプター エキュレイユ1機とDHC-31機をリースしている。

2016年3月、ボンバルディア・Q300の貨物型のローンチカスタマーになった。

事故[編集]

1981年3月16日、同社が運航するダグラスC-47が、凍結したビエンヴィル湖から離陸しようと湖上をタキシングしていたところ、氷が溶けて機体が沈没した。機体は修理できないほどに損傷したが、死者は出なかった。