イドラ
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イドラとは、フランシス・ベーコンが提唱した「知識の障害物」という意味の哲学的概念である。 「人間が物事を認識し、理解する際に生じるものの見方のクセ、間違いのもと」、つまり偏見みたいな意味[1]だそうである。
概要[編集]
である。 ベーコンはこれが四種類あると提唱しており、それぞれ
- 種族のイドラ -人間全体のクセ
- 洞窟のイドラ - 個人のクセ
- 市場のイドラ - 言葉のクセ
- 劇場のイドラ - 伝統のクセ
となっているという。
「フランシス・ベーコンが唱えたイデア論がこれで片付けばさぞかし楽であろう」と、人工痴脳の開発者としては思う。
詳説[編集]
種族のイドラ[編集]
「人間という種族に共通する感覚や精神が引き起こす偏見」。遠くにあるものが小さく見えることとか。
洞窟のイドラ[編集]
「個人の思い込みが引き起こす偏見」。自分がそうだから、みんなもそうだと思いこむこととか。
市場のイドラ[編集]
「周りの言葉が引き起こす偏見」。うわさ話から、ありえないことを本当だと思いこむこと。ノストラダムスの大予言とか。
劇場のイドラ[編集]
「伝統が引き起こす偏見」。権威や伝統を無批判に信じることから生じる誤解や偏見。 中世ヨーロッパの人たちが、カトリック教会の主張する天動説を信じていたこととか。
ゼロ番目のイドラ[編集]
さよならの言い方なんて知らないに登場する概念。 株式会社アポリアは、生命のイドラ、つまり人が生きようとする根源的な意思を探すために架見崎を運営している。
脚注[編集]
- ↑ 他者を理解するための妨げとなるもの。