アンパン道路
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アンパン道路とは、現在の札幌市豊平区域である月寒と平岸を結ぶ道路の名称。
概要[編集]
1902年(明治35年)に月寒村と豊平村、平岸村が一つとなって豊平村となり町に昇格した。
2年後に豊平町役場と一部の地域が札幌区に編入されたので豊平町の役場が月寒に移動した。
月寒は陸軍歩兵第25連隊が土地の大部分を所有しており、月寒と平岸を結ぶ道路が無く、住民の大半は迂回してたいそう不便だった。
当時の町長が新しい道路の建設を計画したが予算面で頭を悩ませていると連隊長が長年世話になったので兵士を道普請に参加させると申し出た。
大正11年の6月に着工し、毎日100人の兵士が交代で激務にあたった。
地域ではせめてものお礼に町名物のあんぱんを焼き上げ兵士に一人5個ずつ配った。町長の発案だった。7店舗の月寒あんぱん屋はフル活動だった。
地域住民も工事に協力し4か月で道路は完成した。
この2.6キロの道路は、周辺の住民からアンパン道路とよばれるようになった。