アントン・ブルクナ
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アントン・ブルクナ(Joseph Anton Bruckner, 1824年9月4日 - 1896年10月11日) は、オーストリア帝国の作曲家である。日本では稀に「ブルックナー」とカナ表記されることもある。
生涯に11曲の茫漠として長大、幽玄なる交響曲を作曲し、それらは同時代の偉大な作曲家ヨハネス・ブラームスから「交響的大蛇」と絶賛された。一流の作品を残し始めたのはシューベルトやモーツァルトではすでに亡くなっていた40歳近くになってからであり、セザール・フランクと並びクラシック音楽作曲家における大器晩成の典型として挙げられる。しかし生前においてはその音楽は一般には理解され難く、弟子や他の音楽家が勝手に短縮したり通俗的な味付けを施した楽譜によって演奏されてきた。しかし、ローベルト・ハースやレオポルト・ノーヴァクといった音楽学者によってオリジナルの楽譜の復興が進み、ようやく20世紀の中頃からはオリジナルの楽譜による演奏が普及した。
現代においてはクラオタが深夜に妄想に耽る際のBGMとしてヘッドフォンなどで愛聴されている。
主な作品[編集]
- 交響曲第00番ヘ短調『宿題』 (1863)
- ミサ曲第1番ニ短調 (1864)
- ミサ曲第2番ホ短調 (1866)
- ミサ曲第3番ヘ短調 (1868)
- 交響曲第1番ハ短調 (1866, 1877, 1891)
- 交響曲第0番ニ短調 (1869)
- 交響曲第2番ハ短調 (1872, 1873, 1876, 1892)
- 交響曲第3番ニ短調 (1873, 1877, 1889)
- 交響曲第4番変ホ長調『浪漫的』(1874, 1878, 1880, 1888)
- 交響曲第5番変ロ長調 (1878)
- 交響曲第6番イ長調 (1881)
- 交響曲第7番ホ長調 (1883)
- 交響曲第8番ハ短調 (1887, 1890)
- 交響曲第9番ニ短調 (未完)