アイアンウッド
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アイアンウッド（英語: ironwood）とは、以下の事項を指す語である。
樹種[編集]
- キリラ科キリラ属の Cyrilla racemiflora[1]。
- カバノキ科クマシデ属のアメリカシデ（Carpinus caroliniana）[2]。
- ノウゼンカズラ科Handroanthus属の複数の樹種。かつてはタベブイア属（Tabebuia）に分類されていた。イペを参照。
- バラ科の Lyonothamnus floribundus[2]。
- モクセイ科オリーブ属のオレア・カペンシス（Olea capensis）[3]。
- カバノキ科アサダ属のアメリカアサダ（Ostrya virginiana）[4]。
- マンサク科のペルシヤパロッティア[4]（Parrotia persica）[5]。前に Persian と冠する場合もある[4]。
- マメ科の Prosopis africana[6]。
また、前後に地名など他の語が付された呼称も存在する。
- Borneo ironwood: ボルネオテツボク（Eusideroxylon zwageri）。通称: ウリン、ビリアンなど。
- Ceylon ironwood:
- desert ironwood: マメ科のデザートアイアンウッド（Olneya tesota）[9]。
- ironwood of Burma: マメ科のピンカド pyinkado（Xylia xylocarpa[7]; シノニム: X. dolabriformis）。「ビルマ鐵木」[10]（ビルマテツボク[11]）とも訳されている。ビルマ語表記は ပျဉ်းကတိုး [pjɪ́ŋ ɡədó][11]。
- iron wood of Malabar: フタバガキ科のマラバルテツボク（Hopea parviflora）[7]。
- iron-wood tree: ノボタン科のソメモノコメツブノボタン（Memecylon edule）[7]。
- Moluccan ironwood: マメ科のタシロマメ[8]（Intsia bijuga; 別名: タイヘイヨウテツボク[7]、シロヨナ、シロマメ[8]）。
- Philippine ironwood: フトモモ科のフィリピンテツボク（Xanthostemon verdugonianus）[7]。
- Polynesian ironwood: トクサバモクマオウ（Casuarina equisetifolia; 別名: トキワギョリュウ）。「濠洲鐵木」（ごうしゅうてつぼく）とも訳されている[10]。
- red ironwood: オクナ科ボンゴシ属の Lophira lanceolata[6]。採取された標本が同属の別種ボンゴシ（L. alata; 別名: アソベなど）と誤同定されるほど紛らわしい場合がある[6]。
- Uganda ironwood: マメ科のムヒンビ muhimbi（Cynometra alexandri）[7]。ムヒンビの名はニョロ語に由来する[12]。
地名[編集]
脚注[編集]
- ↑ Lundell, Cyrus Longworth 『Flora of Texas』1、Southern Methodist University Press、Dallas、1942年、110頁。NCID：BA47380838。
- ↑ a b 小学館ランダムハウス英和大辞典 第2版 編集委員会 編 (1994).「ironwood」 『小学館ランダムハウス英和大辞典 第二版』1414頁。ISBN 4-09-510101-6
- ↑ Earl of Shelburne (1856). "On Coachmakers' Work, Harness, Saddlery, Whips, and Trunks", p. 223. In Reports on the Paris Universal Exibition. Part I, pp. 213–225. London: George E. Eyre and William Spottiswoode.
- ↑ a b c アレン・コーンビス 著、濱谷稔夫 翻訳・監修『木の写真図鑑 完璧版』日本ヴォーグ社、1994年、128、177頁。ISBN 4-529-02356-7
- ↑ コリン・リズデイル、ジョン・ホワイト、キャロル・アッシャー 著、杉山明子、清水晶子 訳『知の遊びコレクション 樹木』新樹社、2007年、154頁。ISBN 978-4-7875-8556-1（原書: Eyewitness Companion Trees, Dorling Kindersley, London, 2005.）
- ↑ a b c Arbonnier, Michel 『Trees, shrubs and lianas of West African dry zones』 CIRAD, Margraf Publishers, MNHN、2004年、13, 394, 426。（原書: Arbres, arbustes et lianes des zones sèches d’Afrique de l’Ouest (2nd ed.), 2002, CIRAD, MNHN. NCID：BB06437705 (3rd ed., 2009)）
- ↑ a b c d e f g h 『熱帯植物要覧』 熱帯植物研究会、養賢堂、1996年、第4版、311頁。ISBN 4-924395-03-X。
- ↑ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-).「BG Plants 和名－学名インデックス」（YList），http://ylist.info （2019年5月14日）.
- ↑ 河村寿昌、西川栄明 共著、小泉章夫 監修『【原色】木材加工面がわかる樹種事典』誠文堂新光社、2014年、169頁。ISBN 978-4-416-61426-6
- ↑ a b 金平, 亮三 『熱帯有用植物誌』、1926年、245頁。
- ↑ a b 大野, 徹 『ビルマ(ミャンマー)語辞典』 大学書林、2000年、402頁。ISBN 4-475-00145-5。
- ↑ Katende, A. B.; Birnie, Ann; Tengnäs, Bo (2000). Useful Trees and Shrubs for Uganda: Identification, Propagation and Management for Agricultural and Pastoral Communities, pp. 218–9. Nairobi, Kenya: Sida's Regional Land Management Unit. ISBN 9966-896-22-8 Accessed online 22 October 2019 via http://www.worldagroforestry.org/usefultrees NCID：BA64717723