わたらせ渓谷鉄道わ99形客車
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わ99形客車(わ99がたきゃくしゃ)とは、わたらせ渓谷鉄道が所有する客車である。
概要[編集]
わたらせ渓谷鉄道では1992年からJR東日本よりトラ90000形貨車を改造したトロッコ客車を借り受けてトロッコ列車を運行していたが、これが出来なくなって1995年以降運行を休止していた。開業10周年をきっかけにトロッコ列車を復活させることになり、線内の有効長の制約などからJRから12系客車、京王電鉄から初代5000系を譲り受けて改造し、新たなトロッコ列車とすることとした。これがわ99形である。
車種[編集]
わ99 5010・5080[編集]
JR東日本で廃車となったスハフ12 150、151の2両から改造。改造内容は塗装の変更、灰皿と車掌室側の幌の撤去、5010のトイレ・洗面所閉鎖である。
2両ともサービス電源用の発電機を搭載しているが、通常時はどちらか1両の発電機のみを動かしている。
わ99 5020・5070[編集]
京王電鉄で廃車後、京王重機整備で他社への譲渡用に保管されていたデハ5020・デハ5070の2両から改造。この2両は譲渡の計画があったが中止となり、電気機器だけ富士急行1200形用に供出されて解体寸前だった車体のドンガラである。
改造内容は種車の窓、車内、床下機器を撤去してトロッコ列車用の内装に改造、5010・5080と連結する側の貫通路を狭幅に変更、台車を豊橋鉄道の廃車発生品であるDT21Bに交換など。
種車が通勤型電車という非常にレアな経歴を持つ客車である。