ぜろどらま!

『ぜろどらま！』（旧称：『パズドラま！』）は、ゲームアプリ『パズル&ドラゴンズ』をコミカライズした、ROBIN（一柳宏之）と椎原かっぱ（旧称：椎原でぃせあ）による日本の漫画作品。正式名称は『パズドラ冒険4コマパズドラま！』『ゼロのドラゴンとタマゴのなかま！ぜろどらま！』。

概要[編集]

『パズドラま！』は2013年-2017年にかけてガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社のもと、『パズドラ究極攻略データベース^[1]』と『週刊アスキー週アスCOMIC』にて連載されていたパズル＆ドラゴンズの公認コミカライズ漫画。主に四コマの構成からなるギャグ漫画作品である。複数の主人公や番外編がクロスオーバー的に進行する構成となっている。当初より予定されていた契約満了期間に伴い^[2]、2017年にパズドラ究極攻略データベースでの連載を終了する。

その後、作品の権利をROBINと椎原かっぱが引き取り、2017年に『ぜろどらま！』とタイトルを改め、うぃろーず漫画製作所にて連載を再開した。現在はパズドラの二次創作作品という扱い。

なお、パズドラアプリ内のストーリーとは関係のないオリジナルストーリーであるため、パズドラアプリ内ストーリー、またその他パズドラ関連メディアともパズドラキャラクターの人格や性格は異なる。

登場人物[編集]

オルト・グラスミア[編集]

16歳の少年。水属性担当の主人公。オルト編に登場。幼いころに出会ったプレシィが親友。祖父から伝説のドラゴンを見つける夢を託され、冒険に出る。エリン・ウッドワードとユリアン・アスカロンは幼馴染。イギリスのグラスミア村が苗字の由来。オルト達が住む村のモデルにもなっている。

イズン＆イズーナ[編集]

双子の女神、水属性。オルト編に登場。北欧神話に登場する林檎の管理者、イズン/イズーナが元となっている。イズン、またはイズーナという表記揺れの呼称を元に、パズドラ及びパズドラま！/ぜろどらま！では双子の女神として登場する。性格はギャル。外見年齢はオルトと同じくらいで16歳前後。^[3] 卵を割ったオルトと出会い、仲間になる。

火野亘（ひのとおる）[編集]

32歳のサラリーマン。火属性担当の主人公。火野編に登場。女好きで、お人好しな性格。仲間たちには「火野さん」と呼ばれる。飲み会帰りの電車で酔っ払っていたところ、知らぬ間に異世界に迷い込んでいた。その最中ティラン、ホノりんと出会う。ティランが持っていた金の卵を割ってみると狡知神ロキが現れるも、「可愛い女の子のモンスター期待したのにィ」と火野さんは残念に思う。

ロキ[編集]

狡知神ロキ。火野編に登場。北欧神話に登場する狡知の神、ロキが元になっている。原典と同じく北欧地域の神であり、この世界でいうスウェーデンのあたりの出自^[4]とされている。

火野さんに卵を割られ仲間になる。火野さんを元の世界に帰すための案内役を務める。しかし、これは火野さんを異世界から呼び寄せ犠牲にし、ゼローグによる終末を回避するために計画されたことであったが、ともに過ごすにつれ迷いが生じていく。

性格は警戒心が強く、プライドが高い。人を疑い、信用しない、性善説でない、人間はもっと姑息と思っているが、底抜けのお人好しである火野さんのことは「害はない、考えてることが読める、警戒しないでいい」「この人は安全だ、私に危害を加えられるはずがないだろう」と安心してしまっている。^[5] ^[6] 外見年齢は22歳くらい。

ソーマ[編集]

10歳の少年。木属性担当の主人公。ソーマ編に登場。実はソーマは拾い子である、と姉であるサナが話しているところを目撃してしまう。自身の出生の謎を追うべく、ブラッキオ、ナーガとともに旅に出る。おねしょ癖がある。

その正体はインド神話に登場する神酒ソーマ。 10年前、ヴリトラが大樹ソーマを破壊したことにより、人の姿で顕現する。巫女であるサナの一族はシヴァ、パール・ヴァーティーよりソーマを育てる役目を賜ったが、樹に戻ってしまう運命から逃がすためにサナはソーマを旅に出した。

ナーガ[編集]

半人半蛇の火属性モンスター。ソーマ編に登場。体格は165cmくらい、全身は4.5mくらい。ソーマが調理に使う卵と間違えて割ってしまい、出会いと冒険が始まった。 10年前、ソーマを守る目的でサナはナーガの卵を託されていた。

余談だが、作者のROBINと椎原かっぱが初めキャラクターの考案をしていた際、「おねショタはろびの標準装備だから」と即確定した。

ユリアン・アスカロン[編集]

16歳の少年。オルト編、ユリアン編などに登場。オルトのライバルキャラとして描かれるが、性格は陰険でネガティブ。口癖は「読めたぞオルト…」。プレシィだけが自分の友達だと思っている。龍殺しの一族、名門アスカロン家の出自であり、ルックスは良く文武両道で剣術にも長けている。血筋で言うとゲルマン系。

ヘルメス[編集]

商業神ヘルメス。ギリシャ神話に登場するヘルメスと同じく、商業、神々の伝令使、旅の神である。アスカロン家と契約し、ユリアンに卵を割られ同行している。性格は飄々としており、人におしつけて逃げていいや、と思っている。^[7] 久しぶりに張り合いのある相手だからと、何かとロキによく突っかかる。^[8] 外見年齢は16歳前後のオルトとユリアンより少し上で、20歳いっていないくらいの青年。^[9]

アポロン[編集]

太陽神アポロン。ギリシャ神話に登場するアポロンと同じく太陽の神であり、弓矢を用いる。月の女神アルテミスは双子の姉。アスカロン家と契約し、ユリアンに卵を割られ同行している。性格は真っ直ぐな正直者であり、女嫌い。女の子と話すと顔が真っ赤になってしまう。右利き。姉であるアルテミスは男嫌いで左利きである。^[10] ヘルメスと同じく外見年齢は16歳前後のオルトとユリアンより少し上で、20歳いっていないくらいの青年。^[11]

エリン・ウッドワード[編集]

15歳の少女。エリン編に登場。追加主人公。オルト、ユリアンと幼馴染。偉大なドラゴン使いであった行方不明の兄を追いかけ、旅に出る。兄の部屋で、ドラゴン立ち入り禁止の魔法が掛けられた隠し部屋を見つけ、封印されていた金の卵をうっかり蹴飛ばしぶつけ、叩き割ってしまう。卵から出てきた龍喚士ソニアと出会い、相棒となった。^[12] ^[13] 生粋のドラゴン好き。ドラゴン使いの一族であり家にドラゴン厩舎がある。

ルー・ルイン / アイル・ウッドワード[編集]

25歳の青年。エリンの兄。かつては英雄と呼ばれ、ゼローグ討伐では神と並んで戦いに参加した。 10年前、龍王ゼローグに操られた仲間のドラゴンにより、片腕と片眼を失う。今でも身体中に傷跡が残る。生粋のドラゴン好き。現在は素性を隠しながら魔導学院で教師をしている。ドラゴンたちが死に苦しんだ過去から、もう二度とドラゴンを苦しませないために暗躍する。

ちびヘラ[編集]

ギリシャ神話に登場するヘラが元。 10年前のゼロ―グ討伐の際、己の命をかけ、ゼローグを封印した。ゼウスが自身の命をかけて5つの魂に分かれた姿で転生させた。^[14] 闇属性の「ヘラ」、水属性の「ヘラ・イース」、火属性の「ヘラ・ウルズ」、木属性の「ヘラ・べオーク」、光属性の「ヘラ・ソエル」が存在しており、それぞれ属性と人格の違う少女である。ゼローグ再戦に向けて周囲の神々により修行が行われている。冥界の神ハーデスが世話係となっており、幼くも破壊力の高いヘラによりボコボコにされている。なお、作中では神話と同じくヘラはハーデスの姉である。^[15] ヘラちゃんずは『闇のプリンセス　プリ―ティーヨミー』の大ファン。

ちびゼウス[編集]

ギリシャ神話に登場するゼウスが元。原典と同じく主神ゼウス。本来は老人の風貌だが、命をかけてゼローグを封印したヘラを、自らの命で5つの魂に転生させ、そして自らも転生し再戦に備えた。妃を探している。ヒゲがお気に入り。

龍王ゼローグ[編集]

1000年ごとに世界を消し去る謎のドラゴン。 10年前に世界中の神々は手を組み、討伐を計画する。倒しきれず、しかし封印には成功する。これは過去全ての世界において、初めて1000年を越えられた出来事である。この時「龍の王」であるゼローグにより操られた世界中のドラゴンが、自我を失い暴れる「龍震」と呼ばれる大災害が起こる。龍震により、多くの孤児が生まれ、ドラゴンは人々に恐れられ大量処分された。オルトの父も龍震時にオルト達を助け、行方不明となっている。ゼローグは現在、魔導学院で管理の元、封印されている。

サブタイトル ○○編の一覧[編集]

本編に登場するタイトル一覧。

オルト編
火野編
ソーマ編
魔王城編/ロード編
ちびヘラ編
忍者編
ヴァルキリー編
カーバンクル編
宿屋編
診療所編
情報屋編
ユリアン編
キャプテン・キッド編
アン＆メアリー編
魔神編
海山兄弟編
オーガママ編
ヨミ編
エリン編
聖獣編
魔導学院編
時女神編
龍祭り編

イベント特別編タイトル[編集]

単行本発売記念編
2014年大晦日特別編
2015年新春特別編
夏休み特別編
ハロウィン特別編
クリスマス特別編
2016年新春特別編
バレンタイン編
ジューンブライド特別編
1000話！！