こびっちょの子供は
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『こびっちょの子供は』は、イングランドに伝わる童謡(マザーグース)である。
タイトルについて[編集]
「男の子って何で出来てる?」などの別題で呼ばれることもある。
作者未詳のマザーグースのため「正式なタイトル」というものはない。日本では大正10年に北原白秋が訳詩集『まざあ・ぐうす』で紹介しており、そこで付けられた『こびっちょの子供は』というタイトルで(一応)定着している。「こびっちょ」というのは「小柄な人・女や子供」をあざけって表現した言葉であるが、現代人にはもはや意味の分かりづらい単語である。
訳詩[編集]
男の子って何で出来てる?
男の子って何で出来てる?
カエルとカタツムリと仔犬のシッポ
男の子って、それらで出来てる。女の子って何で出来てる?
女の子って何で出来てる?
砂糖とスパイス、素敵な何か
女の子って、それらで出来てる。
特に第二連の「砂糖とスパイス、素敵な何か」のフレーズが有名である。
引用・影響[編集]
- 芸能事務所や映画作品の名前になっている「シュガー&スパイス」というフレーズは、この童謡が由来である。
- アメリカのアニメキャラ・パワーパフガールズは「砂糖・スパイス・素敵な物・ケミカルX」を混ぜて作られたという設定である。
- 2019年には文芸研究家の北村紗衣が、著書『お砂糖とスパイスと爆発的な何か-不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』を上梓して話題となった。
- 東京事変の楽曲『女の子は誰でも』には「女の子はお砂糖と薬味(スパイス)とで出来ている」という歌詞がある。
- メディアミックス企画『ひなビタ♪』の楽曲『じもとっこスイーツ♪』には「女のコってなにでできてる? 材料はおまかせチョコ・ホララ お砂糖とちょっとしたスパイスと 素敵ななにかがここには全部あるの」という歌詞がある。
- 浮森かや子×まめこの同人楽曲『ジュメル・リトルロイド』には「女の子はいつだって お砂糖とお伽噺」という歌詞がある。
- Her Ghost Friend の楽曲『女の子になる方法』には「「女の子」はなんでできてる? 「女の子」にはどうやってなるの?」というフレーズが繰り返し登場する。その後には「水玉水色の お気に入りのスカート」「とっておきピンクのリップ」「白いシフォンの おろしたてブラウス」「金のイヤリング 小さな指輪」といったアイテム名が並ぶ。
- ななひらの楽曲『ベースライン少女はハイエンド彼氏の夢を見るか?』には「コラコラコラー 同じ女の子だって世の中にいろんなタイプがいるって分からんのか! この世の全ての女が甘ったるい素材でできてると思うなよ!」という歌詞(というか台詞)がある。