ウィキペディアの生真面目ユーザーたちがうた日記の項目をおカタく解説しています。 |
うた日記(うたにっき)とは、1904年から1905年にかけて行なわれた日露戦争において、第2軍軍医部長として従軍した文豪・森鴎外が陣中で作った詩歌や俳句を時系列にまとめた詩歌集のことである。この戦争で司令官を務めていた乃木希典は息子を亡くしており、その乃木を描く緊張感あふれる叙事詩「乃木将軍」や負傷した兵士に取材して最前線を描く英雄詩など、森鴎外の戦地での足跡をたどる重要な資料のひとつにもなっている。戦場の新年を題材にした「かど松の壕(がう)の口にも立てられなし」など俳句168句のほか、新体詩58編、訳詩9編、長歌9首、短歌331首が収録されている。