いがみの権太の墓(いがみのごんたのはか)とは、奈良県吉野郡下市町阿知賀に存在する墓である。
いがみの権太とは、歌舞伎や浄瑠璃の義経千本桜に登場し、自らの妻の首を差し出して平維盛を逃がしたという人物である。これは下市の釣瓶鯰屋の息子をモデルにしたといわれており、その墓は高さ2メートルほどの自然石の表面に「権太之墓」と刻まれ、光明寺の裏にある。毎年命日とされる3月15日に墓前でささやかな追悼の儀式が開催されている。