SL大樹

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SL大樹(SLたいじゅ)とは、2017年(平成29年)に運転を開始した東武鉄道が運行する蒸気機関車牽引の観光列車である。

概要[編集]

鬼怒川線下今市 - 鬼怒川温泉間でほぼ毎日運転。大手私鉄で運転される唯一の蒸気機関車列車である。

派生する列車として、SL大樹と同じ区間をディーゼル機関車牽引で運転するDL大樹、日光線で運転されるSL大樹ふたらがある。

運行開始に際しては既にSLの運転実績が豊富な秩父鉄道大井川鐵道真岡鐵道JR北海道で機関士・機関助士を養成した。

使用車両[編集]

機関車
  • C11 207
JR北海道からの借入機。2017年の運転開始当初から使用されている。
  • C11 325
真岡鐵道からの譲受機。2019年に一般公募入札で東武が落札し、2020年に東武入り。
  • C11 123
江別市の個人が保管していた江若鉄道→雄別炭礦鉄道・釧路開発埠頭所有機。国鉄同型機で、2024年4月からこの機が牽引する時は車掌車が連結されない。[1]
  • DE10 1099・1109
JR東日本からの譲受機。運行開始当初は後部補機として連結されていたが、後の走行試験で補機不要の結果が出たため、SL不調時、DL大樹、SL大樹ふたら運行時にのみ連結される。1099は国鉄色、1109はJR北海道のDD51を模した青色。
SL大樹関係以外では新車搬入にも使用される。
客車
  • 14系
    • スハフ14 1・5・501
    • オハ14 1・505
    • オハフ15 1
0番台はJR四国、500番台はJR北海道からの譲渡車。なおJR北海道からはオハ14 504・スハフ14 508も同時に譲渡されているが、こちらは部品取り扱いのためか、車籍は取得されていない。
  • 12系
    • オハテ12 1・2
JR四国からの譲渡車で、元車番はオロ12 5・10。JR時代にボックスシートからリクライニングシートに取り替えられていた。当初は部品取り車だったが、2021年に展望車に改造されて運行を開始。
車掌車
  • ヨ8634・8709
ヨ8634はJR貨物、ヨ8709はJR西日本からの譲渡車。高度な東武鉄道用ATSを小型機のC11に搭載することが難しく、本体と電源ユニットを分散搭載する形で解決。DL牽引時とC11 123牽引時は連結されない。

停車駅[編集]

SL大樹・DL大樹
下今市 - 東武ワールドスクウェア - 鬼怒川温泉
SL大樹ふたら
東武日光 - 下今市 - 東武ワールドスクウェア - 鬼怒川温泉

DL大樹[編集]

ディーゼル機関車が単独牽引する列車。当初はSLの不調に伴う代走扱いだったが、2018年からは事前予告を行って運転している。

SL大樹ふたら[編集]

東武日光発着のSL大樹で、下今市発東武日光行と東武日光発で下今市でスイッチバックして鬼怒川温泉に向かう便を設定。

当初は団体専用列車扱いだったが、2021年から一般臨時列車となった。なお東武日光駅には機回し設備がないため、日光→下今市間はディーゼル機関車が先頭になる。

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