P-51
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P-51ことムスタング(マスタング)とは、第二次大戦中にノースアメリカン社が開発したアメリカ陸軍航空隊の液冷式の戦闘機である。朝鮮戦争まで使われた。
特徴[編集]
速度性能と航続距離に優れた戦闘機であった。開発直後は大した性能ではなかったが、ロールスロイス(正確にはロールズ・ロイス)製の高性能なエンジンを取り付けたところ予想外の高性能機となったという。
零戦との比較[編集]
真後ろが良く見える涙滴型(ティアドロップ型)風防や、落下式燃料タンク(ドロップタンク。落下式増槽)は零戦を参考にしたものと思われる。
零戦の写真や模型を良く見ると空気抵抗が少なそうな形状をしていることが分かるが、P-51は零戦以上に空気抵抗が少なそうに見える。零戦は外形の大きい空冷エンジンを搭載していたが、液冷エンジンのP-51は更に空気抵抗が少なそうに見える。
P-51を操縦した元零戦パイロットによると、「旋回性能は零戦の方が優れていた」という。しかし、速度を上げると零戦は旋回性能が低下するが、P-51は速度を上げても旋回性能が良好であったという。
メッサーシュミットBf-109との比較[編集]
機体を小型化しパワーウエイトレシオを向上させた点はメッサーシュミット Bf109を参考にしたものと思われる。
機体の形状はメッサーシュミットに似ているが、ゴツゴツした造りのメッサーシュミットよりも滑かな機体形状で空気抵抗が少なそうである。
第二次大戦末期にメッサーシュミットMe262が登場したときには速度面で劣っていた。
その他[編集]
朝鮮戦争でジェットエンジンを搭載したミグ15が登場したときにはP-51は完全に時代遅れとなった。