P波

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P波(ぴーは 英:primary wave)とは、地震の波の一種。英語から直訳すれば、「初期の波」となる。

概要[編集]

P波は、縦波であり、進行方向と平行に揺れる。そのため、進行方向とは垂直に揺れるS波(英:secondary wave)より早く到達する。速さは、大概毎秒6〜8kmである。この波によって発生する揺れは小さく、初期微動と呼ばれる。

性質[編集]

  1. 媒質の粗密が伝わる。
  2. 固体、液体、気体中を伝わる。
  3. S波よりも伝わる速度が速い。
  4. 初期微動となる。

地震発生時の様子[編集]

地震発生時、P波とS波は同時に発生する。しかし前述した通りP波の方が早く到達する。その後遅れてS波主要動と呼ばれる大きな揺れを引き起こす)が到達する。そのため、地震計で観測すると、最初小さな揺れが来てそれから大きな揺れが何度も到達すると言うような図になる。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 渡嘉敷哲ほか『新ひとりで学べる11地学ⅠB』清水書院