DPRK-POP

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DPRK-POP(英語 : Democratic People's Republic of Korea POP)とは、朝鮮民主主義人民共和国で作られたポップ・ミュージックを指す名称である。朝鮮民主主義人民共和国の英語通称表記「North Korea」から「NK-POP」とも呼ばれる。普天堡電子楽団牡丹峰楽団などが著名。

概要[編集]

北朝鮮政府のプロパガンダ政策の一環として作られる音楽のため、北朝鮮政府の意に沿ったものしか公開はできない。しかしながらジャーナリストの高英起は、過去北朝鮮でつくり上げてきた音楽を基礎とした上で、世界の流行音楽の流れも積極的に取り入れているとし、その創作性については評価をしている。

特徴[編集]

基本的には、「三代の指導者を賛美する内容」や「偉大な~(朝鮮語 : 위대한~)」「首領様(朝鮮語 : 수령님)」「将軍様(朝鮮語 : 장군님)」「最高司令官(朝鮮語 : 최고사령관)」「党(朝鮮語 : 당)」「労働党(朝鮮語 : 로동당)」「太陽(朝鮮語 : 태양)」「先軍(朝鮮語 : 선군)」「革命(朝鮮語 : 혁명)」「人民(朝鮮語 : 인민)」「赤旗(朝鮮語 : 붉은기)」「主体(朝鮮語 : 주체)」「祖国(朝鮮語 : 조국)」「社会主義(朝鮮語 : 사회주의)」「統一(朝鮮語 : 통일)」「米帝(朝鮮語 : 미제)」などの政治的なプロパガンダを含んだものが多い。こういうものには勇ましい曲が多い。プロパガンダやスローガンの溢れる曲は平壌放送朝鮮中央通信朝鮮の声朝鮮中央テレビの放送中の番組と番組の間に流れる画面音楽に多く取り入れられている。

先軍や太陽というのは金日成主席や、金正日国防委員長の枕詞のようなものである。

ただし、DPRK-POPも全てがプロパガンダを含んだ内容の楽曲ばかりではない。そういったものは「数少ない名曲」「珍しく政治的内容のない曲」と一部の愛好家などは評す。そういったものには、ゆっくりとしたメロディや語りかける場面、母や故郷を思わせる楽曲が多く、朝鮮中央テレビでの一日の最後のプログラムである、「明日の順序」の前に流れる画面音楽に多く取り入れられることが多い。例えば「イムジン河」では南北統一について、「母なる祖国に残る」という曲では故郷への郷愁を、「パンガプスムニダ」では満足の歓喜を、はたまた「我が国が一番良い」や「我が祖国山河にあふれる歌」では、自分の国(朝鮮半島)がいかに良いかを描いている。

聞いて見た人はなんとなくわかると思うが、政治的な内容を含んでいても、そうでなくても、国に対する思いが抜けていないという共通項があることに気づいただろう。ほとんどの曲には「祖国」「我が国」「愛国」などのフレーズが入っている。いかに自分たちの民族、国を誇っているかが、所謂南のウリナラ起源説というものも考慮して色濃く出ていることがわかるだろう。

国歌/第二国家[編集]

曲名は「愛国歌」という。日本では別名の「朝は輝け」の名でも知られている。

国歌や第二国歌も政治スローガンなどがない曲であり、ニコニコ動画のコメントでは、「いい曲だ」というコメントが見られるほどである。
また、国の公式行事であっても、愛国歌牡丹峰楽団アレンジの映像のようにアレンジを加えられることもある。

また、朝鮮民主主義人民共和国の各メディアの放送開始時に流れる。

第二国歌は曲名を「輝く祖国」という。歌詞はほぼ愛国歌と同じだが、曲調と少々の歌詞の違いがある。

こちらは、朝鮮民主主義人民共和国の各メディアのクロージング時にながれる。

名称について[編集]

ニコニコ動画や、ユーチューブなどの動画投稿サイトでは、DPRK-POPや、NK-POPの他に、「朝鮮音楽」「朝鮮歌謡」「画面音楽」「金正恩のキャラソン」など、さまざまな冠詞を見かけるが、そういった中でも「DPRK-POP」という名称は中々見られない。

理由としては、DPRKの名があまり知られていないことにある。北朝鮮/North Koreaで済まされている為、朝鮮民主主義人民共和国という名前も地理で習う程度であるし、DPRKに至っては教えられていないという状況が存在している。

一例[編集]

関連項目[編集]