トヨタ・FJクルーザー

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FJクルーザー(FJ CRUISER)とは、トヨタ自動車が製造していたLサイズのクロカンSUVである。略して「FJ」とも書かれる。

海外のうち、アメリカでデビューし、北米向けに開発されたトヨタの本格オフローダーで、海外市場を主戦場として作られた。2010年に日本上陸し、発売が開始された。デザインや運転感覚が米州車に近いトヨタ製の輸入車にも見える。

基本となる構造(基本構造)はランドクルーザープラドをベースにしており、シャーシとエンジンはランドクルーザープラドと共通の構成を採用・搭載し、パワーユニットもプラドに搭載する4ℓV6DOHCを搭載し、頑丈なフレーム構造で、トランスファーはパートタイム4WD。2WDはフロントエンジンの後輪駆動で、構造はFRを基本・ベースに、駆動力を高める副変速機付きのパートタイム4WDシステムを採用し、トランスファーのシフトパターンは、「H2(FR)」,「H4(ハイレンジ4WD)」,「N」,「L4(ローレンジ4WD)」のポジションを持つ。タイヤ外径はプラドやパジェロ(776mm)より一回り大きく、801mm=ほぼ80cmあり、ランドクルーザー用タイヤの外径と同じで、普通自動車の中では中型トラックや中型バスのタイヤ外径に比較的近く、ビッグタイヤで、最低地上高は230mmとかなり高いハッチバック車である。タイヤ外径の大きさは普通自動車の中では一番大きく、トップクラスで、最大サイズである。車幅は1905mmで、ランドクルーザーよりはやや小さいが、4代目のランドクルーザープラド(150)(1885mm)より一回り大きく、1.9mをわずかに超えており、トップクラスのSUV、フルサイズSUVのレベルで、ギリギリ大きい車幅サイズといえる。ランドクルーザー系の車である。凸凹道、丸太道、荒れ地、林道(林間)、砂利道、段差、階段、モーグル地形(モーグル路)、雪道、ロックセクション、石畳まで十分乗り越えられ、ハードな凸凹道のオフロード走破性が極めて高く、傾斜地の登坂能力・ヒルクライミングも高く、路面の衝撃・振動に強く、あらゆる場所でもオールラウンドな魅力でそれなりに走れる。タイヤ外径がプラド(776mm)より一回り大きく、801mmなので、ロックセクションや丸太道や階段というワイルドな凸凹道のオフロード走破性は非常に高いレベルになっている。サスペンションはプラドのシステムを活用している。

背の高いハッチバックのボディであり、着座位置は少し高めで、室内の床からダッシュボードまでの高さの位置は、ランドクルーザープラドより高く、地面からボンネットまでの高さがかなり高く、フロントガラスの下端や視線・運転席からの目線の位置が高く、フロントガラスエリアの下側が少し欠けていて、視界の下部分(下方視界)が欠けていてイマイチで、リアガラスは天地方向にやや狭く、スペアタイヤ装着により、全体的に視界が少し狭く、視界が比較的悪く、かなり高重心である。走行場所が、登り坂~登り坂の頂上付近までの範囲は、フロントの各部にあるボンネットが邪魔して、視界の下=地面が目視できない箇所がある。リアシートは床の座面の間隔がやや狭い。

タイヤ外径801mm~802mmのビッグタイヤにより、最小回転半径は6.2mと大きいため、小回り性能やUターンに向くのは難がある。最低地上高が230mmとかなり高いので、リフトが高く、高い床面で、ドアは左右ともピラーレスの観音開きのリアドアを採用しているので、開口部は大きく、後席への乗降性は比較的高いが、乗降性はやや難しく、面倒である。ドアノブが前の扉のみなので、前の扉を開けないと、後ろ扉が開かない状態になっている。ドアを閉めるときでも順番があり、前扉から閉めると、後ろ扉が閉まらなくなるので、最初に後ろ扉から閉める。

パートタイム4WDなので、前後輪の回転数の調節の機能は付いておらず、舗装路(オンロード)はFRの2WD(後輪駆動)で走る。パートタイム4WDは、センターデフを持たないため、4WD使用時は、どの4WDモードに関係なく、タイヤの回転数のトルク配分は前輪50%:後輪50%限定固定で、直結4WD限定で、センターデフロックのみと同じ扱いの状態になる(?)。4WDでオンロードは走れない。4WDで走行するときは、ぬかるみ、凸凹道のオフロード、雪道のみとなる。

通常走行の2WD(FR)は「H2」で、タイヤの回転数は、前輪へのトルク配分を行わず、前輪0%:後輪100%のトルク配分となる。「H4」では、タイヤの回転数は、前輪50%:後輪50%固定のトルク配分となり、タイヤの回転数が均等になる。リアの片輪がスリップして駆動力が逃げるのを防ぐ、リアデフロックが装備されている。動力性能は、吸・排気連続可変バルブタイミング機構を採用した4ℓV6エンジンと5速ATを組み合わせた4WDモデル。

走行中の状態で、2WD(H2)⇔ハイレンジ4WD(H4)の切り替えは、時速?km/h以内の速度範囲で行う。

FJクルーザーのパートタイム4WDにおけるタイヤの回転数のトルク配分
パートタイム4WDのレバー位置 タイヤの回転数のトルク配分
H2 前輪0%:後輪100%
H4 前輪50%:後輪50%
N 表示不可能
L4 前輪50%:後輪50%
FJクルーザーのパートタイム4WDの走行モード、駆動モード表とその特徴
レバー位置 駆動モードの名称 タイヤの回転数のトルク配分 路面状況、意味、走行時の特徴
H2 フロントエンジンの後輪駆動(FR) 前輪0%:後輪100% 一般道路、高速道路のオンロード、乾いたオンロードのグリップ力が強く、通常走行において、燃料消費の低コストに適した走行、経済走行を実現する。オンロードはFRの2WDの「H2」で走る。
H4 ハイレンジ4WD、ハイレンジ直結4WD 前輪50%:後輪50% 比較的大きな凸凹道、急勾配、オフロードの急坂、ヒルクライミング、道なき道、ぬかるみ、傾斜地、砂地、丸太道、林道(林間)、ロックセクション、雪道、階段、モーグル路、ダート路といったオフロード全般を走行するモードで、大きな駆動力で、大きなエンジントルクを持ち、これらの凸凹道のオフロードでフラット感のある安定した走りを実現し、オフロードグリップ及びオフロード走破性を向上させ、前後輪のどれかが空転したときなど、駆動力を全てのタイヤに伝え、全てのタイヤが凸凹道の路面をしっかり捉える。センターデフロックと同じ扱いの、直結ハイレンジ4WDで、タイヤの回転数のトルク配分は、前輪50%:後輪50%固定のトルク配分で、タイヤの回転数が均等になり、前後輪の回転差動が停止され、駆動力を全てのタイヤに伝え、力強い4WD走行となる。
L4 ローレンジ4WD、ローレンジ直結4WD 前輪50%:後輪50% 比較的大きな凸凹道、急勾配、オフロードの急な下り坂、ヒルクライミング、道なき道、ぬかるみ、傾斜地、砂地、丸太道、林道(林間)、ロックセクション、雪道、階段、モーグル路、ダート路といったオフロード全般を走行するモードに加え、ぬかるみからの脱出時、前後輪のどれかが空転したときなど、低速での走破性に優れ、エンジンブレーキの効果を加えた大きな駆動力が必要なときに使用する。センターデフロックと同じ扱いの、直結ローレンジ4WD。トランスファーの変速比をローレンジにした直結4WD。

パートタイム4WDの各駆動モードでの速度範囲・最高速度については、「H4」のときは、速度範囲は?km/h以下、「L4」のときは速度範囲は?km/h以下。

パートタイム4WDのトランスファーシフトレバーの名称は、車種、メーカーによっては、「H2」を「2H」、「H4」を「4H」、「L4」を「4L」と表すものもある。

パートタイム4WDなので、オンロード走行中、トランスファーシフトレバーを操作することはないから、問題点など何もない。

本格オフロードSUVで、生粋のオフロードSUVでは価値が高く、大人気を維持し、本格4WDの王道を突き進む・走り抜ける車で、凸凹道のオフロード性能は一級品で、トップレベルで、上級SUVである。

全長が4635mmと比較的長く、シート列数は2列シートで、5人乗りで、内装(車内)の荷物室のスペースは広く、2列目のシート(リヤシート)ではどれか1つ倒すことで、十分に広い荷物室が得られ、積載容量も十分に確保・重視され、居住性や荷物の記載性が優れている。

モデルのデザインの雰囲気は、外装・内装ともに、より上質で上品さと高級感があり、アメリカンテイストを感じ、インテリア(内装)の質感は高級スタイル、プレミアムに仕上げてあり、プレミアムSUV、上級SUV、高級車のSUVに匹敵する豪華さが魅力で、ヘビー級のボディとなる。

ボディサイズ自体は、全幅1905mmで、LLサイズ付近で、小回り性能や取り回し性が比較的苦手で、いま一歩で、車両感覚はちょっと掴みにくく、混雑した街中では少々持て余し、市街地のうち、商店街などの狭い路地、駐車場での走行はイマイチで、ちょっと運転しにくく、車庫入れ、縦列駐車などは確認しておく必要がある。後方や左側面の死角(タヒ角)も比較的大きい。

グレードは、オフロードパッケージの1グレードだけ。

FJクルーザーのボディのデザインは、角張った形となっている。観音開きのリアドアで、独創的なデザインとなる。センターコンソールは外装色と同色となる。

FJクルーザーで、フロントから見たとき、左側に付いている縦の細い線は、車の左前方の位置を確認しやすくするためのもの「フェンダーポール」「ガイドポール」という。

タイヤサイズで、タイヤ内径については、「265/65R18、外径801mm」「265/70R17、外径802mm」の2つあり、お勧めなのは、「265/65R18、外径801mm」がベストである。

タイヤ外径が801mm~802mmと大きいほど、凸凹道・丸太道、階段、段差などのオフロード走破性能が強く、登坂能力が高く、不意の降雪などにも不安なく対応でき、SUVとしての機能が強く、あらゆる場所でもそれなりに走れる。タイヤ外径801mm~802mmというビッグタイヤは、同じ一回転で進む距離は長くなり、エンジンの回転域が低速でも大きめの速度を発生し、十分なトルクを発揮し、エンジンパワーや加速性能が高く、スムーズな発進・加速がしやすい。最低地上高230mmの高さと、タイヤ外径801mm~802mmのビッグタイヤを履いた車「FJクルーザー」の乗り心地は、凸凹道を含む全ての路面の振動の吸収が高く、深く重厚で目立つような、豊かで力強い乗り心地を実現し、快適に走れる。凸凹道のオフロードで余裕のクリアランスを確保し、舗装路での安定性とオフロードの走破力を両立させている。

タイヤ外径の計算

タイヤ外径(mm)=〔タイヤ幅(mm)×扁平率(%)×2〕+〔リム径(インチ)×25.4〕。

FJクルーザーのタイヤサイズ=265/65R18

(265×65%×2)+(18×25.4)=801.7mm≒801mm

結果は、小数点以下1桁になるが、小数点以下は切り捨てて書く。

ボディカラーには、標準仕様で、オレンジがかった黄色(山吹色、ゴールデンイエロー、ツートーンイエロー)(RGB値=R:255,G:191,B:0)も用意されていた。

FJクルーザーのライバル車は、ハイラックスサーフ、パジェロ、ランドクルーザープラドを相手に値引き競争させたい。

クロカンSUVクラスの人気度は、2014年時点の生産台数及び平均月販台数を見ると、パジェロやランドクルーザーより多く、プラドよりは少ない。FJクルーザーは約500台、パジェロやランドクルーザーは約350台、ランドクルーザープラド150(中期型)は約950台。

日本では2018年1月に生産終了。理由は、全幅が4代目のランドクルーザープラド(150)(1885mm)よりやや大きく、1905mmであり、190cmをちょっと超えているので、LサイズというよりはLLサイズに近いからであり、トヨタのLサイズ以上の大型クロカンSUVは、ランドクルーザープラドの独り勝ちとなった。FJクルーザーよりサイズが一回り小さいランドクルーザープラドやパジェロに統合された。

FJクルーザー用タイヤサイズ及びタイヤ外径には、ワンサイズアップも可。純正タイヤサイズから、タイヤの外径を一回り大きくしてワンサイズアップすることにより、凸凹道のオフロード走破性をより強調させたいときに使う。FJクルーザーの場合、ワンサイズアップにおけるタイヤサイズとタイヤ外径は、「285/70R17、タイヤ外径830mm」「285/65R18、タイヤ外径828mm」「265/70R18、タイヤ外径828mm」までで、タイヤ外径の大きさは828mmがギリギリである。その方が、フロントフェンダー、リアフェンダーの横の長さに収まる。タイヤ外径828mmとは、まさにビッグタイヤである。車検時で、スピードメーター修正できれば、スピードメーターの誤差の心配は無い。

スペック[編集]

  • 販売期間=2010年12月~2018年1月
  • 型式、車台番号=CBA-GSJ15W
  • グレード=オフロードパッケージ
  • 全長=4635mm
  • 全幅=1905mm=LLサイズ付近
  • 全高=1840mm
  • ホイールベース=2690mm
  • 室内長=1785mm
  • 室内幅=1560mm
  • 室内高=1225mm
  • ナンバープレートの分類番号=3ナンバー
  • トランスミッション及び足踏みペダル、シフト=5AT
  • 駆動方式=パートタイム4WD
  • シャーシ(フレーム)の構造=フレーム
  • 車種=クロカンSUV
  • ボディタイプ=ハッチバック、SUV
  • タイヤサイズ=「265/70R17、タイヤ外径=802mm=ビッグタイヤ」(純正・標準装着)/「265/65R18、タイヤ外径=801mm=ビッグタイヤ」(変更後・オプション装着)
  • ドア数=5ドア
  • シート列数、シート数=2列シート、5シーター
  • 乗車定員=5人乗り、5シーター
  • 最低地上高=230mm
  • 最小回転半径=6.2m
  • バックドアの開閉=横開き式、ガラスのみ横開き式、スペアタイヤ付き
  • バックドア開けると、全長が「+?mm」加わる
  • スペアタイヤ=あり、位置はバックドアの背面
  • 車両重量=1940kg
  • エンジン形式の種類=V6
  • 排気量(総排気量)=3955cc
  • 燃料(使用燃料)=レギュラーガソリン
  • チェンジレバー=P、R、N、D-4、3、L-2
  • 4WDトランスファーシフトレバーの場所?=
  • 4WDトランスファーシフトレバー=H2,H4,N,L4
  • エンジンブレーキの機能=チェンジレバーの「」
  • バック音及びライト消し忘れ警告音の音高の周波数:約2083Hz(音名:C6より8セント低い)
  • ハンドル直径=
  • ハンドルの太さ(厚さ)=cm
  • ハンドル位置=右
  • フューエルリッドの位置=左
  • フューエルリッドのふたの長さ=縦:16.4cm、横:18.4cm
  • スピードリミッター=180km/h
  • タコメーターのカウント=まで
  • メーターの数字の文字の角度=「水平向き、横向き、横書き」/「円周の角度に沿っている」
  • トリップメーターの走行距離表示の桁数=?桁
  • メーターの位置=運転席正面
  • 燃料タンク容量=72L
  • 航続距離(1回満タン走行距離)=約km
  • ブレーキの機能=ABS標準装備
  • ボンネットの縦の長さ=93cm(+13cm)・全体106cm
  • 地面からボンネットまでの最高の高さ=127cm
  • 室内の床からダッシュボードまでの最高の高さ(床マット無し、運転席の正面のみの最高の高さ)=cm
  • 室内の床から運転席の椅子の底部までの最高の高さ(床マット無し、椅子の中央部?)=cm
  • フロントガラスの色=全体が無彩色・無色透明
  • フロントガラスの広さ=幅(横):上部cm、下部cm、縦(ガラスに沿った場合):41.4cm
  • リアガラス(バックドアのガラス)の広さ=縦:最長31.5cm、横:最長101.5cm
  • フロントフェンダーの最長=縦:cm、横:95cm
  • リアフェンダーの最長=縦:cm、横:86cm
  • アクセルペダル=縦:cm、横:cm
  • ブレーキペダル=縦:cm、横:cm
  • 内蔵ルームミラーの最長の広さ=縦:cm、横:cm
  • ルームミラーの設置場所=天井から吊り下げ
  • 対地障害角=「アプローチアングル=34°、ランプブレークオーバーアングル=28.5°、デパーチャーアングル=27°」
  • 燃料残量警告灯(フューエルリッドマーク)の色=?、色相の角度:°、「RGB値=R:,G:,B:」
  • メーターの各ランプの色、各表示灯、各警告灯の色=「色数:?色」/「色相69°…非常灯、右左折灯」「色相240°…ハイビームインジケーター」
  • メーターライト発光式=
  • テールランプ=
  • ヘッドランプ=
  • チルトステアリング機能=
  • サイドアンダーミラーにおける鏡の数=縦2分割の鏡、左右2分割の鏡、2面鏡式
  • サイドアンダーミラーの鏡像の最長の広さ=「左側…縦:cm、横:cm」「右側…縦:cm、横:cm」
  • カーオーディオ専用機器=
  • オーディオCDドライブ対応メディア=CD-R、
  • オーディオCDドライブ対応ファイル形式=MP3
  • ドアミラーの鏡像の最長の広さ=縦:cm、横:cm
  • 生産国=日本
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外部リンク[編集]

関連項目[編集]