CPUクーラー
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CPUクーラーとは、CPUの冷却装置。
概要[編集]
空冷と水冷に大別できる。
空冷[編集]
- 自然冷却
- 特に何もせず、空気中に熱を放出させる方法。冷却効率はあまり良くないが、アルミニウム等で出来た冷却フィン等を使わないので設置スペースには優れる。
- ファンレス
- アルミニウム等で出来た冷却フィンをプラスし、空気との接触面積を増やしたタイプ。冷却ファンを使わないので静音性には優れる。
- 冷却ファン
- アルミニウム製の冷却フィンに冷却ファンも追加し、空気を流動させ、空気中に熱が移動する効率を上げたタイプ。静音性を犠牲に冷却性能が向上する。
水冷[編集]
冷却液を使って熱を移動させ、ラジエーターを使って熱を空気中に放出させる方法。空冷に比べるとラジエーターを使える分、空気との接触面積で優位に立てるが、CPUを冷却するだけなのに規模が大掛かりになるとか、液漏れによるPCパーツの損傷など、デメリットはある。
ラジエーター部分には大きめのファンを使ってファンの回転数を抑える事が出来れば、ファンによる静音性の犠牲は抑えられる。
- 簡易水冷
- あらかじめポンプとラジエーターがチューブで繋がれた状態で売られている製品。ポンプをCPU側に、ラジエーターはPCケース側に固定する。
- CPU部分に取り付けたポンプはCPU冷却ファン用の電源で動作するタイプが多い。
- 本格水冷に比べると手軽に設置できるが、基本的に構成の変更は想定されていない。
- メンテナンスフリーに見えるが電食の影響を必ず避けられる訳ではなく、設置方法やフィッティング部分の処理が十分でない場合[注 1]などは、経年劣化としてフィッティング部分に電食で削られた金属の結晶のようなものが蓄積して隙間が出来て液漏れが発生したり、チューブ内部が動脈硬化みたいに狭くなっていたりする事もある模様[注 2][1]。
- 冷却性能の低下に備えて、Core Temp等のツールを使って、日頃のCPU温度を認識しておく必要があるかもしれない。
- 本格水冷
- ポンプやリザーバ、水枕、ラジエーター、チューブ、冷却液などを別々に選んで組み立てて水冷システムを構築する方法。
- 冷却に使うパーツがかなり増え、冷却液という液体もパーツの一つとして扱う以上はそれなりのスキルが要求され、自作PCの分野でも構築難易度は高め。
- もはや芸術作品になっている例も多い[2]。
ダブル水冷[編集]
CPUだけではなくGPUも水冷で冷やす方式[3]。
GPU内蔵CPUを普通に水冷にしたらダブル水冷というのかどうかは謎。
その他[編集]
液体窒素やペルチェ素子を使ったタイプもあるが、一般的ではないので割愛。
性能比較[編集]
CPUクーラー同士の性能を比較するのは結構面倒。同性能のPCでCPUクーラーにのみ差異がある状態にしてベンチマークを回しつつ、温度の記録を取らないといけない。
案外室温が記録されていないケースがWeb上には多く、あまり参考にならないと感じる事もある[1]。
脚注[編集]
- 注釈
- 出典