2:20.6

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2:20.6は、2018年11月25日東京競馬場で行われた第38回ジャパンカップ(GI)にて、優勝したアーモンドアイが記録した走破タイムである。当時の芝の2400mの世界レコードを大きく上回るタイムでの優勝として話題となった。

概要[編集]

アーモンドアイは、前走の秋華賞を制し牝馬三冠を成し遂げ、牝馬路線のエリザベス女王杯を見送り古馬相手のジャパンカップに参戦。53kgと出走14頭中最軽量の負担重量にて出走し、レースでは2番手から楽な手応えのままキセキを残り200mで捕らえ、これに1馬身3/4差をつけて優勝した。

走破タイムの2分20秒6は、2005年のジャパンカップにてアルカセットが記録し、ジャパンカップレコードおよびコースレコード、日本レコードである2分22秒1を1.5秒更新[1]。1999年のアルゼンチン・カルロスペレグリーニ大賞福島民報の高橋利明によれば「南米版凱旋門賞」[2])(G1)にてアシデロが記録し、芝2400メートルの世界レコードと認識されていた2分21秒98を1秒以上更新した[2]

なお、世界レコードを統括する世界的な公式機関は存在しないため、世界レコードはあくまで「参考記録」。そもそも日本の馬場設計は、世界的に速いタイムが出る傾向にある[3]ことに留意する必要がある。

走破タイムの評価[編集]

アーモンドアイの2018年のジャパンカップの『世界レコード』は世界中で評価された。ワールドホースレーシングは2018年のジャパンカップを分析した動画を公開し、アーモンドアイの『世界レコード』は日本の誇りであると評価した[4]。Racing.comは、「若きチャンピオン牝馬であるアーモンドアイは世界最強の競走馬としての地位を確立した。日曜日に東京で開催されたジャパンカップで圧巻の勝利」と評価した[5]。高橋利明は「(2018年時点で)2400m芝の主要GⅠのレースレコードは凱旋門賞が2016年ファウンドの2分23秒61、ドバイシーマクラシックは2016年ポストポンドの2分26秒97、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは2013年ノヴェリストの2分24秒60、BCターフは2012年リトルマイクの2分22秒83。」「日本の芝が高速馬場とはいえ差は歴然で、アーモンドアイのパフォーマンス(2分20秒6)は文句なしのワールドレコードだった」と評価した。

TRC世界ランキング[編集]

アーモンドアイは2020年のジャパンカップの勝利によりTRC世界ランキングで1位となり、2020年TRC世界年度代表馬となった。

脚注[編集]

  1. ジャパンCアラカルト”. 競馬ブック. 2021年10月25日確認。
  2. a b 「アーモンドアイ」が残した勝ち時計の衝撃 | 今さら聞けない競馬のキホン” (日本語). 東洋経済オンライン (2018年12月9日). 2021年10月25日確認。
  3. 【菊花賞】ジャッカル、デビュー最速149日でV!” (日本語). 予想王TV@SANSPO.COM (2014年10月27日). 2022年4月17日確認。
  4. アーモンドアイ、衝撃レコードのジャパンカップを分析した海外サイトの動画がスゴイ”. 2022年3月30日確認。
  5. アーモンドアイ、「2分20秒6の衝撃」に海外メディア驚愕「世界最強馬の地位確立」”. 2022年3月30日確認。