16:00の召喚魔法
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『16:00の召喚魔法』(じゅうろくじのしょうかんまほう)は、木緒なちによる日本のライトノベル作品。イラストはrefeia。
概要[編集]
2013年4月25日にオーバーラップ文庫より刊行されている。
ストーリー[編集]
澤村ヒロキは、少し中二病的な思考をもっている男子高校生[1]。ある日、アリサの召喚魔法によって異世界スープラヴァースに呼び出される。元居た世界と行き来しながら、スープラヴァースを破壊するヴィクティマを倒す手伝いをしていくことにする。
登場人物[編集]
主人公[編集]
- 澤村 ヒロキ(さわむら ヒロキ)
- 本作の主人公。私立三陽学院高校2-C所属。周囲には『良いヤツ』とされていて評判は良い。真剣な頼み事は断れないお人好しな性格。だが、家のことはズボラでサイカに世話を焼かれている。
- 幼少期に両親はいなくなり、祖父に育てられている。神奈川の地方都市から小学校の時に祖父と一緒に戸越に引っ越してくる。小学校から中学校にかけて野球をやっていてそれなりに有望な選手だった。だが、中学二年生の時になんとなく辞めてしまう。その後もやりたいことが見つけられずにいて、中二病的発想を時々するようになる。
- ある日、携帯電話にメールが届いて召喚魔法によって異世界に召喚される。魔法についての知識はないが膨大な魔力があり、ヴィクティマを倒すためにアリサが召喚した。召喚直後にヴィクティマに襲われるも、ヒロキの魔力を借りたアリサの呪文詠唱によってヴィクティマを倒すことに成功した。そして、スープラヴァースを救うことに協力してほしいとお願いされて了承する。そして、元いた世界のインフラヴァースと行き来しながら、魔力を利用するためのアリサの実験に協力する。研究ではお互いに服を脱いで密着するため、純粋な研究目的でいるアリサに対して、男子高校生としての性欲を抑えるのに苦労している。
- 魔力を保有して発動できるが、知識がないのでアリサなどの魔法を扱える者と協力しなければ魔力を活かすことはできない。そのことを利用して、ヒロキによって討伐軍に動揺が起こることを阻止したいリチャード・セルギアが立てた計画に参加させられて、ヴィクティマを倒すことができずに兵を死なせてしまう。そして、罪悪感によって二度とスープラヴァースに呼ばないようにアリサに行って元の世界に戻っていった。しかし、ミラにアリサが危ないと呼び出しがあって迷いながらも再びスープラヴァースに行く。そして、アリサの手助けでヴィクティマを倒すことに成功。そして、アリサとスープラヴァースを救うために戦うことを決意する。
スープラヴァース[編集]
- アリサ
- ヒロキを召喚した女性。階級は大佐。全体的に小柄だが巨乳。ヴィクティマを倒すために膨大な魔力を持っているヒロキを召喚魔法で呼び出す。
- 孤児であり、3歳のころには魔法の英才教育を受けていた。記憶力がずば抜けており、スープラヴァースで最高の知識量を持っている。優秀で翻訳機を使わずにヒロキの言語をマスターしている。アリサの研究したものから生まれた兵器が討伐軍で使われていることも多い。魔法を扱う才能は天才的だが、魔力を扱う技術は一切ない。元々微量な魔力なら他の人間にも使えるが、アリサには不思議なほどその能力が存在しなかった。世界のために何かできることを探いしていたため、落胆も大きく、一時期は研究を辞めようともしていた。そのため、ヒロキが現れたときは自分にも何かできるのではないかとすごく喜んでいた。
- 研究では五感全てを使って対象と向き合うことにしている。そのため、魔力を利用するための実験をヒロキとやるときもお互いに服を脱いで触れあっている。そのため、純粋な研究目的で密着するアリサに対して、ヒロキは男子高校生としての欲望を抑えるのに苦労している。
- ミラ・レイドシューク
- 階級は中将の女性。軽いノリだが、アリサのことを気にかけている。アリサが実験で密着してくることを相談したヒロキに、気持ちは分かるがアリサに協力してほしいとお願いして、アリサの生い立ちをヒロキに語っている。
- ファイヴ
- ユニオンの代表の男性。
- リチャード・セルギア
- 討伐軍第二群の総監の男性。階級は大将。救世主として召喚されたヒロキが討伐軍の指揮を下げることを快く思わない。そのため、特殊機甲大隊と第三群によるヴィクテマ討伐の計画を立てる。そして、ヒロキに失敗する計画をわざとやらせて兵を死なせた。
私立三陽学院高校[編集]
- 大嶋 サイカ(おおしま サイカ)
- ヒロキの幼馴染の女性。ヒロキの隣人でクラスメイト。髪はショートで可愛らしい容姿をしている。胸は小さい。料理下手。ヘビは昔から嫌い。
- 私立三陽学院高校2-C所属。クラス委員で生徒会役員であり、周囲の頼みごとをよく引き受けている。面倒見は良く、幼馴染のヒロキの家のことについてあれこれと面倒を見ている。元々は勉強もあまりできなかったが、中学二年生のころから熱心にやり始めて成績を上げていった。
- ヒロキが異世界に行ったことを知らないまでも、ふさぎ込んでいることに気づいて商店街に一緒に行こうと誘う。そして、再び異世界にいって約束に遅れたヒロキに「ヒロキがどこかに行っちゃいそうで怖い」と涙声で語り、ヒロキと「どこにも行かずに昔のままのヒロキでいる」と約束した。
- 筒井 シゲユキ(つつい シゲユキ)
- ヒロキとは腐れ縁の男子。私立三陽学院高校2-C所属。女の子が大好き。
- 飯山(いいやま)
- ヒロキたちのクラス2-Cの担任教師。カオリちゃんと呼ばれている。
- 岸川(きしかわ)
- 私立三陽学院高校2-B所属。野球部の男子。エース級の活躍で弱小の野球部を東東京ベスト16まで押し上げた。佐野が大会前に怪我をしたため、ヒロキに助っ人を頼みたいとサイカに相談した。
- 宮尾(みやお)
- D組所属。学校を辞めて海外に行った。
- 嶋(しま)
- D組所属。シゲユキと昔からの知り合い。
- 佐野(さの)
- 野球部の三年生。大会前に怪我をしてしまう。
- 内田(うちだ)
- 世界史の先生。授業中に生徒は眠る人が多い。
澤村家[編集]
- リク
- ヒロキの飼い犬。
- 光雄(みつお)
- ヒロキの祖父で唯一の肉親。ヒロキに仕送りを送っている。
その他[編集]
- 吉田(よしだ)
- ヒロキの小学校のころの友達。精巧な魔法陣をグラウンドに書いて先生に怒られていた。
用語一覧[編集]
- 私立三陽学院高校(しりつさんようがくいんこうこう)
- ヒロキたちの通っている高校。
- スープラヴァース
- ヒロキたちの暮らすインフラヴァースから見た異世界。9つの区に分かれており、それぞれの元首は区を示す数字を名乗って自らが代表であることを示す。例えば、5番目の区の元首はファイヴと名乗る。
- かつては繁栄して人々が行きかっていた。しかし、魔塵の出現によって大部分を破壊されて居住可能な土地や人口は十分の一程度になってしまった。
- 魔塵、ヴィクティマ(まじん、ヴィクティマ)
- スープラヴァースで人の営みを破壊する存在。内部にある『核(コア)』を強い魔力(ウィプス)で破壊することで倒せるが、強固な表皮で核を覆っているために中々魔法を核に当てることもできない。
- 消滅すると花の匂いに似たものを発する。
- ユニオン
- スープラヴァースを治める政府。
- 討伐軍(ピユニティブズ)
- ヴィクティマを倒すために結成された組織。統合政府(ユニオン)の元で「人類守護」と「魔塵殲滅」を任務としている。警備・警察を担当する第一群、主戦部隊の第二群、管理及び研究開発を旨とする第三群で構成されて、それぞれのトップに総監を置く。
- 特殊機甲大隊(とくしゅきこうだいたい)
- 討伐軍の第二群の中でも強力な魔法武具を扱う精鋭部隊。
- 魔法(アルス)
- 魔素(オプス)をエネルギーとして使っていた魔法。ヴィクティマを倒すのに必要な強大な魔法を使うには莫大な魔力(ウィプス)が必要。
単行本[編集]
タイトル | 初版発行日 | ISBN | その他 | サブタイトル | ||
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16:00の召喚魔法 | 2013年4月25日(2013年4月25日発売) | ISBN 978-4-906866-16-8 |
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外部リンク[編集]
- ↑ とっくに中2は過ぎてるのに・・・