黒山羊
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黒山羊(くろやぎ)とは、「先頭の山羊」としてシュメル時代から用いられてきた家畜のひとつ。
「先頭の山羊」は、羊の群れを制禦するさいに混ぜる山羊をいう。羊は温和なので、性格の激しい山羊を混ぜてやると、山羊が先頭に立ち、羊はその後に従ってゆく。牧人は山羊を制禦すれば羊の群れ全体を制禦できることになる。シュメルの「ウルのスタンダード」の「饗宴の場面」の中段に見える一頭の山羊と二頭の羊は「先頭の山羊」とそれに従う羊を象徴しているという。
シュメルに見られるこの技術は現代でも継承されており、トルコ、シリア、イランといった国々には羊の群れの中に髭のある山羊を見るという。おおむね黒いものが選ばれる。
ここから、キリスト教では「羊たちを誤ったところに導くもの」として、「悪魔の手先」とされる。有能なシステムエンジニアはしばしば「黒い山羊」とされ、ちゃんと仕事をしているだけなのに潰される。