黒坂石犬
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黒坂石犬(くろさかしいぬ)は、群馬県原産の絶滅した日本犬の一種である。
概要[編集]
群馬県の足尾から三・四里(12キロ-16キロ)ほど離れたところに黒坂石という部落が存在した。そこには古来から名系として評判の猟犬が存在しており、これらの犬は能力を重視して選別を重ねて、常に良い犬を揃えていた。それは町の人々はニホンオオカミが出ると言われた道を通り、険しい山や谷を越えてまで黒坂石を訪れて犬を入手するほどの優秀さであった。
しかしながら足尾銅山の開発にる弊害で、獣が減少して需要が低下。日清戦争前後の時期に絶滅したと思われる。これと変わるようにして部落では柴犬が移入され、明治時代の終わり頃に黒坂石犬と呼ばれていたのは柴犬であった。
特徴[編集]
体重は五貫から六貫(18.75kg-22.5kg)ほどと中型犬であったと思われる。獣だろうが鳥だろうがどんな獲物に対しても使える万能な犬種であった。