高等学校理科の基礎科目
ナビゲーションに移動
検索に移動
高等学校理科の基礎科目のページでは、高等学校で理科の四分野を総合的に学ぶ科目を記述する。
なお、年代によって科目名の相違があるので、科目名のページとしない。
概要[編集]
現在ある高等学校の理科の科目で四分野を総合的に学ぶ科目は2012年に新設された「科学と人間生活」のみである。
この科目の標準単位数は2単位で、この科目の単位を修得すれば、他に、物理、化学、生物、地学の各基礎科目の単位を1科目修得するだけで、理科の必履修を満たすことになる。
科学と人間生活は、四分野から2単元構成され、各分野から1単元を履修することになっている。
- 物理分野 (光、熱と温度)
- 化学分野 (金属と高分子、食品と衣料)
- 生物分野 (生物の行動、微生物)
- 地学分野 (天体、自然環境)
しかしながら、科学と人間生活は大学入学共通テストの出題科目ではないため、普通科での授業開講は非常に少なく、専門学科や総合学科で多くの専門科目の授業時間を捻出するために開講されている場合が殆どである。
理科の基礎科目の変遷[編集]
高等学校で初めて理科の基礎科目が設定されたのは、1973年から実施の学習指導要領の「基礎理科」である。しかしながら、授業開講はごく少数の学校に止まった。
1982年からは、従来の「基礎理科」が「理科I」に再編されると共に、全員必修の科目となった。
1994年からは、従来の理科Iが総合理科となり、再び選択科目になった。
2003年からは、従来の総合理科が「理科基礎」、「理科総合A」、「理科総合B」となり、どれか1科目が必履修となって、理科の基礎科目の必修が復活したが「ゆとりの総仕上げ」であり、「中学4年の理科」と揶揄され、これらの未履修問題も生じた。