須藤京一
「ハイパワーターボ+4WD
この条件にあらずんばクルマにあらずだ。」— 須藤京一
須藤 京一(すどう きょういち)とは、しげの秀一の漫画である頭文字Dに登場する架空の人物である。CVは田中正彦。
概要[編集]
作中において、栃木県日光市にあるいろは坂を拠点とし、三菱・ランサーエボリューションのワンメイクチームであるエンペラーのリーダーを務める。主人公である藤原拓海に対し唯一の黒星を付けているほか、成長の大きなきっかけを作った人物である。ストーリー的にも須藤京一と藤原拓海の再戦がターニングポイントとなっており、キーパーソンともなっている。
搭乗車種[編集]
- 三菱・ランサー GSR エボリューションIII
- 黒のエボIIIであり、ミスファイアリングシステム[注 1]を有効化しており[注 2]、劇中でも「パンパン」という破裂音が特徴的に描かれている。概観はほぼノーマルに近い。
人物[編集]
角刈りの金髪で、常に白いバンダナを巻いている。過去の高橋涼介とのバトルの際は黒髪であり、バンダナも巻いてはいなかった。 セットで登場することの多い岩城清次にくらべ、冷静沈着な合理主義者として描かれている。滅多なことでは取り乱さず、赤城における藤原拓海とのバトルにおいて、カウンターアタックで抜き返した後に迫ってくる拓海のAE86を見て動揺するも、当たり前のことを当たり前にやるだけとすぐに立ち直る精神力の高さを見せている。しかし、いろは坂での再戦の際、狭い橋の上をアウト側から強引に並ばれた際は激しく動揺していた。 作中でハイレベルなチームとして描かれている東堂塾出身であり、ジムカーナで仕込まれたドラテクは作中においても評価の高いものである。
勝つためにはどこまでも合理的であり、手段を選ばないと作中で評価されているものの、ブレーキフェイントや敢えてオーバースピードで突っ込んで相手の事故を誘発する後輩、自分のラインを確保するために相手を押し出すプロドライバーなどに比べればクリーンに徹しているといっても過言ではない。また、、馬力の遅い方やビジターに対して先行させるハンディキャップ方式を採用するなどのフェアなバトルにもこだわりを見せており、彼なりのバトルに対する哲学を垣間見ることができる。
余談[編集]
- 頭にバンダナを巻いており、腕を組んでいる様子がよくあるラーメン屋の店主そのものであることから「ラーメン屋」のイメージがついている。低速コーナーの「鉄人」という評価も相まって、「ラーメンの鉄人」といわれることもある。
- エンジンブローにより走行不能になった拓海のところまでわざわざ戻ってきたり、厳しい言葉ではあるがどこか優しさを感じるようなアドバイスをしたりするなど、読者からの評価は高い。
- アニメ版(SecondStage)におけるテーマ曲の「EnperorIII」はユーロビートがメインである本作においても珍しいインスト曲であるが、劇場場においても京一のテーマとしてアレンジしたものがバトルの一番盛り上がる場所において使用されている。
- アニメ版において、漫画では地の文だったところの一部を京一自身が喋っており、普段は冷静なのに熱くなると饒舌になる人みたいになってしまっている。