鞭
鞭(むち)は、動物に指示を与えるための道具。刑罰や拷問の際に使われることもある。ときに武器ともなる。
概要[編集]
馬用の鞭には二種あり、競馬の騎手が使うこともある。この場合は「鞭をあてる」か「鞭打つ」。
馬車用の長い鞭は、マジで振ると先端の速度が音速を越えてソニックブームが出る。ジョージ・ハミルトンの『ゾロ』に登場し、ユニバーサル・スタジオ(米国のほう)でもウェスタン・ショーに使われていた。壁や木に傷がつくほどの威力があり。「この土地は長いのか?」「はい」というので木の幹に「Z」と刻んで「これは知ってるな?」「はい、数字の2です。孫が学校で教わってきました」というのでゾロが盛大にずっこける場面がある。
中国武術には「鉄鞭」と呼ばれる武器があり、ブルース・リーが映画『死亡遊戯』で用いている。
人間に対する鞭打ちは、おもに刑罰であり、『アラン・ドロンのゾロ』で神父が鞭打ちの刑に処されそうになる場面がある。
中国や日本では、革鞭ではなく木製の棒が刑罰用に用いられた。これは「叩く」。
教師が持つ「教鞭」は支持棒の一種であり、これにはコツがある。まず支持する部分の下を「パン」と先端で打ち、その部分を囲むように円を描く。私語をする学生がいれば教卓を叩き、質問者を指したり指示を出すときにも使われるが、名前を覚えるのが早い。ありがちな手としては、「キミ、名前は?」「田中です」「いや、下の名前です」「マサオです」「マサオは、正しいにオトコだったっけか」「いや、ミヤビなオットです」「ふむ。ありがとう」などがある。
SMプレイでは騎乗用の鞭以外に「九尾の猫」という鞭があり、ショーン・コネリー主演の映画『薔薇の名前』に登場する。革製のオーバーオールに似合うのは騎乗用の鞭である。
12月8日の聖ニコラスの聖ニコラスの日には袋を持ったブギーマンを連れた聖ニコラス(緑色の司祭服を着て閻魔帳を持っている)で、悪い子供を連れ去ろうとするが、母親が泣いて命乞いをすると「よく躾けるように」とトネリコの枝を鞭として置いてゆく。よい子供には飴をくれるので、「飴と鞭」の語源であるという。
音楽作品[編集]
童謡『雀の学校』では先生が鞭をふるう。
漫画作品[編集]
忍者漫画『ワタリ』には味方の忍者の使う武器として「とげむち」が出てくる。
厳密に言うと鞭ではないのだが『愛と誠』では、敵のスケバン(高原ユキ)が主人公をベルトでしばくシーンが出てくる。