震度8

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震度 計測震度
0 0.5未満
1 0.5 - 1.5
2 1.5 - 2.5
3 2.5 - 3.5
4 3.5 - 4.5
5弱 4.5 - 5.0
5強 5.0 - 5.5
6弱 5.5 - 6.0
6強 6.0 - 6.5
7 6.5 - 7.0
7.0 - 7.5
7.5 - 8.0
8.0 - 8.5

8.5 - …

震度8とは、実在しない震度である。気象庁が定める震度の最大は震度7であり、震度8は実際には存在しない。しかし、2016年に行われた男女500人を対象とした調査では、「最大震度は8以上」と誤った回答をする人が約5割いた[1]

概要[編集]

1996年までは、震度は0から7までの8段階だった(「強」や「弱」はなかった)[2]。1996年の震度階級改定に向けた検討委員会では、「計測震度7.0での分割」や「計測震度7.5以上を震度8とすること」も検討されたが、以下のような理由で導入は見送られた[3]

・震度7では最大級の防災対応が取られるため、防災上は分割の意味がない
・計測震度7.0以上を観測した例が一度もない(2016年現在、計測最大震度は熊本地震の本震(2016年4月16日発生)の際に熊本県益城町で観測された計測震度6.7(震度7)である[4]
・震度8では、どのような被害が発生するか不明瞭
・震度8は加速度が6000ガル以上(地球の重力加速度の6倍以上)必要となり、物理的に発生しないだろうと判断されるから

ただし、今後計測震度7.5以上の揺れを観測すれば、震度8が導入される可能性はある[5]

震度8の可能性がある事象[編集]

震度8以上の揺れが発生する可能性がある事象は、巨大隕石の衝突である。地球内部で起こる通常の地震や核爆発では発生しそうにない。震度8に対する名称は決まっていないが、「超震」などの名称が考えられる。

出典[編集]

  1. 最大震度は7?10?半数以上が誤解、震度階級に関する意識調査”. econte.co.jp. 株式会社エコンテ. 2020年7月4日確認。
  2. 梶原しげる (2016年5月19日). “震度8ある? 熊本地震で思う「不適切な日本語」”. style.nikkei.com. 2020年7月4日確認。
  3. 震度の活用と震度階級の変遷等に関する参考資料”. data.jma.go.jp. 気象庁. 2020年7月4日確認。
  4. 地方公共団体震度計の波形データ”. data.jma.go.jp. 気象庁. 2020年7月4日確認。
  5. 震度はいくつまで? 震度8は存在するのか?”. bosai311.com (2018年11月7日). 2020年7月4日確認。