雪色絵本
『雪色絵本 ~An Evil Deity~』(ゆきいろえほん)は、フリーウェアとして公開されたRPGツクールXP製のロールプレイングゲーム。RPGツクールXP VALUE!版では、サンプルゲームの一つとして本作が収録されている。
短編のファンタジーRPGであり、森の中で一人暮らしていた主人公の少女ウィルと火の精霊フライヤとの出会いからストーリーは始まる。戦闘は例外を除きシンボルエンカウント方式となっている。
制作背景[編集]
作者であるライラ(來羅 雅)は、「絵を主としてサイト運営をしているうちに、自分の絵を活かした新たなジャンルに手を出してみたくて制作を開始した」と述べている[1]。小学生の頃に描き綴った漫画のシナリオが本作の元になっており[1]、「ファンタジーな世界観と、ほのぼのした雰囲気を意識して製作した」としている[2]。制作にあたってはドット絵を含む70枚以上のイラストを描き[1]、「立ち絵や一枚絵なども多数導入する事によって少しでも物語が伝わるように意識」したという[2]。
そしてスクリプトによる操作性の向上、戦闘ボイスの導入、マルチエンディング、隠しイベント等「自分のほしい要素をすべて詰め込んだ作り」になったとしている[2]。ただし容量の制約から、会話シーンにボイスは入っていない[1]。
キャラクター[編集]
- ウィル 声 -竹井ゆず
- フライヤ 声 -水月蛍
- カイ 声 -秋月香夜
- ラピス 声 -朝比奈時切
- オンディーヌ 声 -深月
- アクア 声 -柏唄
- シャローネ 声 -萌坂かりん
- セレス 声 -里都
- ミュウ 声 -黒桐要
評価[編集]
Vectorの「新着ソフトレビュー」では、キャラクター設定やシナリオ展開について評価され、「作者自身が描く美麗なグラフィック」や「ツクールXPの機能を存分に使ったさまざまな演出」も魅力的な要素と評されている。ただし「ストーリー重視のRPGとしては戦闘難度がやや高め」とされている[1]。
ファミ通.comのコーナー「ツクールBlog」では、「随所に挿入される美しいグラフィック」のほか「キャラクターたちの存在感」や「"謎"を呼び水にしたストーリー展開」について評価されている[2]。
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- 雪色絵本 - 雪の山小屋(公式サイト)