雨傘運動
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雨傘運動(あまがさうんどう)とは、2014年9月から12月の79日間にかけて行なわれた香港における抗議活動である。この活動は香港行政長官選挙で中華人民共和国が民主派を事実上排除する(親中派しか立候補できないようになった)制度の導入を決定したため、香港の民主派や学生などが一斉に反発し、学生らは「真の普通選挙」を求めて主要幹線道路などを占拠して対抗した。この活動では最大20万人が参加したとされ、デモ隊が警察の催涙スプレーから身を守るために用いた雨傘がデモの象徴となったことから雨傘運動と言われている。
この活動で中華人民共和国からの譲歩は得られず、決定を覆すことはできず、香港警察による強制排除で収束を見ることになる。香港政府はその後、中国政府からの意向を受けて民主派議員の資格停止や運動関係者の逮捕など、政治的抑圧を強めるようになる。ただし、香港・中国政府共に早期の終息を望んでいたためか、この際の逮捕者は1000人を数えているが、暴動罪については適用しなかった。
関連項目[編集]
- 香港独立運動
- 市民的不服従
- 2014年香港反中デモ
- 曾偉雄 - デモ隊への過剰な実力行使で批判された香港警察長官
- ひまわり学生運動 - 中華民国(台湾)の学生運動
- 2019年逃亡犯条例改正案 - 2014年を超える規模のデモが連日続いている
- 2019年香港民主化デモ - 上記条例案への反対デモを期に始まった一連の民主化デモ