貴金属
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貴金属(ききんぞく)は、金属のうち化合物をつくりにくく希少性のある金属の総称。 英語ではprecious metalまたはnoble metalといい、precious metalは希少な金属、noble metalはイオン化(または酸化)しにくい性質を持つ金属をいう。なお、貴金属の対義語は卑金属である。
概要[編集]
化合物をつくりにくく希少性のある金属という条件を満たす元素は、金 (Au)、銀 (Ag)、白金 (Pt)、パラジウム (Pd)、ロジウム (Rh)、イリジウム (Ir)、ルテニウム(Ru)、オスミウム (Os) の8つであり、これらを一般に貴金属元素という。電気化学では銀よりも単極電位の大きい元素のことであり以上の8元素と同じである。 また、貴金属(noble metal)は「標準水素電極と比較して高い正極電位をもつ金属」と定義されることがある。この場合、相対的にイオン化しにくいほうを「貴」といい、例えば亜鉛 (Zn) との比較で銅 (Cu) は貴(貴金属)とされる。イオン化傾向が水素より小さい金属という定義では水銀など上記以外の元素を貴金属に含めることもある。 これらはいずれもDブロック元素に属する。