試し斬り
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試し斬り(ためしぎり)とは、新しい刀剣の切れ味を試すために行なわれるものである。江戸時代には処刑方法のひとつとして用いられていた。
概要[編集]
江戸時代の武士は新しい刀剣の切れ味を試すために獲物を必要とした。平和な時代になり合戦が無くなったためである。このため、正規の試し斬りとして処刑された罪人の遺体を使うことが多かったという。キリシタンの弾圧が強められ、キリシタンが処刑されることになると、どうせ殺すのであるからと刀剣の切れ味を試すために死体より生身の身体で試したほうが良いと判断し、キリシタンを試し斬りしたという。慶長18年(1613年)、徳川家康は大久保長安事件を契機にしてキリシタンに対する弾圧を強化し、この年に多くのキリシタンを処刑することになったが、その際に家康の家臣がキリシタンを試し斬りしたという記録が残っている。しかも身体のあちこちを切り刻み、ズタズタになって死ぬまで冷酷な生体実験を行なったという。
斬首によって得た死体を試し斬りするときは死体の手足を拘束して胴を切った。