西郷寺本堂(さいごうじ ほんどう)は、広島県尾道市東久保町にある仏堂建築。
託阿(西郷寺二世住持)の発願によって、南北朝時代の文和2年(1353年)に造られた中世建築である。角柱の上に舟肘木を置くのみの簡素な形式で、方三間の内陣の周囲に外陣がめぐる形式は浄土教寺院に特徴的な平面で、時宗寺院の本堂としては最古の遺構である。保存もよく1961年6月7日に重要文化財に指定された。