西ノ島水産総合ターミナルビル

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西ノ島水産総合ターミナルビル(にしのしますいさんそうごうターミナルビル)は、島根県隠岐郡西ノ島町にある複合施設。愛称はノア(Noah)。西ノ島町の水産・交通・観光・文化活動の拠点とされる。

歴史[編集]

隠岐諸島西ノ島町では1967年(昭和42年)頃の離島ブームで観光客が増加したが、町内には会議施設がなく、浦郷港には待合施設がなく、食事が可能な飲食店も少なかった。このため1973年(昭和48年)、西ノ島町は浦郷港の岸壁に、隠岐汽船の待合所、レストラン、大会議場を備えた観光ビルの建設を計画した。総工費1億8830万円で計画し、1974年(昭和49年)春には完成する予定だったが、漁業施設内に漁業目的以外の施設を作ることの制約や、1973年に起こったオイルショックによる物価上昇などが理由で、建設計画は見送られることとなった。

1988年(昭和63年)には再び建設計画が浮上し、1989年(平成元年)4月26日には第三セクターの西ノ島総合開発株式会社が設立された。同年8月には西ノ島町と西ノ島総合開発株式会社が共同で工事を開始し、1991年(平成3年)5月に工事が完了。水産荷捌き施設以外は同年7月にオープンした。総工費は11億811万6000円。延床面積は3,452.86m2

施設[編集]

  • 1階 - 水産荷捌き施設、隠岐汽船、テナント
  • 2階 - 西ノ島町中央公民館、ホール(600席)

参考文献[編集]

  • 徳若憲彦「複合合築による西ノ島水産総合ターミナルビルの建設について 第四種浦郷漁港におけるNTT‐C事業の活用」『全国漁港建設技術研究発表会講演集』、37号、pp.69-78、1992年9月
  • 西ノ島町『隠岐西ノ島の今昔』西ノ島町、1995年