褥瘡
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褥瘡(じょくそう)とは、長時間にわたって病気などにより寝たきりになった人間が、骨の突出した部位の皮膚や軟部組織が骨と病床との間で長時間、圧迫されたために循環障害を起こして壊死となった状態のことである。床ずれ(とこずれ)とも言われる。
概要[編集]
因子[編集]
- 圧迫
- 全身の栄養状態の低下、悪化
- 軟部組織の萎縮
- 免疫力の低下
- 細菌の感染
- 汗、糞尿の汚染
部位[編集]
- 肩甲骨部
- 仙骨部(臀部)
- 大転子部
- 背部
- 足腫部
処置[編集]
初期の発赤の段階では、体位変換、予防用具の活用、皮膚や寝具を清潔にすること、血行を促進すること、栄養を補給することなどが挙げられる。
皮膚に糜爛や潰瘍が発生して壊死した状態になってきた場合には、滅菌操作あるいは医学的な治療が必要になってくる。この場合の褥瘡の処置は医師や看護師と連携する必要性があり、医療従事者が処置を行うことが原則とされる。
予防[編集]
- 圧迫の除去 - 体位変換を最低2時間おきに実施したり、体圧を分散させるために予防用具を使用したり、圧迫を受けやすい背部、臀部などをマッサージにより血液循環を促すなど。
- 寝具や衣服を清潔にすること。特に寝たきりの場合などはおむつが汚れた場合にはすぐに交換すること。
- 衣服やシーツに皺を作らないこと。
- 全身の状態改善 - 栄養補給、水分補給、ビタミン補給など、栄養補給と管理を徹底すること。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 日本褥瘡学会ホームページ
- 褥瘡と創傷の管理 金沢大学医薬保健研究域保健学系看護科学領域臨床実践看護学講座 慢性・創傷看護技術学分野
- 褥瘡に対する新しい考え方と治療
- 床ずれを一緒に考えるサイト