行田市婚活サイト強盗殺人事件

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行田市婚活サイト強盗殺人事件(ぎょうだしこんかつさいとごうとうさつじんじけん)は、埼玉県行田市で電気設備工男性Hが殺害されて現金を奪われた事件。

概要[編集]

2012年11月3日の深夜、男性Hが首を包丁で切られるなどして殺害された。自宅からは、現金約3万2000円や指輪などが持ち去られた形跡があった。

2013年2月21日、インターネットの婚活サイトで知り合った男性を殺害して現金を奪ったとして、詐欺容疑で逮捕されていたIとKを再逮捕した[1]。Iは2006年に婚活サイトで知り合ったHと交際。Iは2009年ごろからKとも親しくなって交際していた。IはHから1000万円以上の借金をしており、「返済に困ってやった。お金は貴金属を買ったり、生活費に充てた」と供述。I・K共に容疑を認めた。

裁判経過[編集]

裁判では両被告とも容疑を大筋で認めており、量刑が争点となった。Iの弁護側は犯行の目的は「借金から解放されるためで、金を取るためではない」とし、Kの弁護側は「財産を得ておらず、従属的な立場だった」と主張して、それぞれ懲役25年と30年が相当だとしていた[2]。検察側は「Iが事件の首謀者として、実行行為にも及んでいた」、「Kは自分の利益のため積極的に犯行に加担していた」として、IとK共に無期懲役を求刑した。

2014年8月8日、さいたま地裁片山隆夫裁判長)は、2人共に求刑通りの無期懲役の判決を言い渡した[3]。判決では、事件はIが男性Hから借りていた約1000万円の借金の返済に困って、男性Hに睡眠薬を飲ませて眠らせて牛刀で首を切って殺害した後に現金約3万2000円や指輪を奪ったとした。Iの量刑について「事件の首謀者として事件を主導し、反省も十分ではない。計画のもとでHへの借金返済を免れてHの財産を奪おうとした」とした。Kの量刑については、「2度に渡る殺害行為の中でIの誘いを拒絶することはできた」とし、事案の重さから考えて酌量減刑するべきではないとした。

脚注[編集]