蛙化現象

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蛙化現象(かえるかげんしょう)とは、好意を持っている相手が、自分に対して好意を持っていることが明らかになると、途端に嫌悪感などを抱いてしまう現象のこと。要は「片想いしているうちは好きだが、両想いになると何か気持ち悪い」ということである。

ユーキャンの「新語・流行語大賞2023」にてトップ10入りを果たした[1]

概要[編集]

グリム童話の『カエルの王様』が名称の由来であるとされている。魔法が解けたカエルが王子様へと姿を変え、王子と王女が恋に落ち結ばれるというハッピーなストーリーだが、「蛙化現象」ではその逆を示している[2][注釈 1]。思春期の女性にありがちとされている。

蛙化現象は、男女ともに見られる。男性の場合は「釣った魚にエサはやらない」という表現が、ほぼ同じ現象を指しているといえよう。

岡田斗司夫は、人間を「司令型・注目型・法則型・理想形」の4パターンに分類した上で、「司令型のハシゴ型恋愛」によく見られる現象だと分析している。いわく、自分には手の入らない高嶺の花のような存在だからこそ好意を抱いているのであって、いざ手に入ってしまうと、自分と同格の人間であることが分かって物足りなさを感じてしまうのではないか、とのことである。

意味の広がり[編集]

2023年ごろからは「ふとしたことをきっかけに相手への好意が冷める」という、より単純な意味でも使われるようになってきており「相手が自分に好意を示したときに冷める」というニュアンスが抜け落ちてきている

一部報道によると、例えば「電車の改札を上手く通れないダサい姿を見て蛙化(=好意がなくなる)」「フードコートで相方の自分をうろうろ探しているダサい姿を見て蛙化」といったケースがあるらしい。それ、最初から大して好きじゃないだろ。

心理学的には、近年「完璧主義」の人間が増加している傾向にあるらしく、その一例と見ることもできよう。

なお、本当にすごく好きだったのに冷めてしまう事象を表現したいなら「百年の恋も冷める」という立派な日本語が昔からあるので、わざわざ新語を使う必要もないのである。

  • 【外部リンク】Nスタ : 広義の蛙化現象を取り上げている一例。

脚注[編集]

出典
注釈
  1. 男子校には縁のない話である。