自動ブレーキ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
自動空気ブレーキから転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動

自動ブレーキとは、複数連結する列車の鉄道車両の制動のうち、圧縮空気を使用する方法である。

概要[編集]

鉄道車両を減速、停止させる制動にはもっぱら空気制動が使用される。車両を繋ぐ空気菅にはボイラーコンプレッサー由来の圧縮空気が充填されており、運転台にあるブレーキハンドルを締めると圧縮空気が開放されて制動テコが動き、車輪を押し付け制動する。

歴史[編集]

当初は機関車が制動を行うと緩急車でも制動をかけるが、制動を行わない車両もあり、そのため制動距離が長かった。しかし、車両間を空気配管で繋いで運転士が制動をかけると全車両に制動がかけられるようになった。さらに、連結器に空気配管を仕込んで空気配管を人力で繋ぐ必要がなくなる技術も開発された。

衰退[編集]

長編成の列車となると、機関車や先頭車両からの制動操作が最後方の車両まで届く時間が長くなり、停止距離が長くなってそれが最高速度の抑速に繋がった。このため、旅客列車はほとんど電磁直通ブレーキに置き換わり、貨物列車も自動ブレーキの採用が少なくなった。

関連項目[編集]