絵心

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絵心とは、さまざまな要素の組合せである。

概要[編集]

画力を含む描写力、デッサン力や配置の妙、色彩感覚や、歴史、画法や解剖学の知識、デフォルメやパースなどが総合的に組上がって絵心となる。

人間生活との関わり・利用[編集]

リアリティを追求する細密画と抽象画と印象派と歴史画では要求されるものが違う。宗教画や佛画にはそれぞれの宗教における約束事がある。
それとは別に、「美しさ」「訴求力」「時代性」「批判性」のような「表現欲求」も含めての絵心である。 有名な作品としてはバスク出身の画家ピカソの『ゲルニカ』がある。バスク地方のバスク州ビスカヤ県のムニシピオの都市ゲルニカに対するドイツによる無差別空爆を描いたこの作品を、鑑賞者がどう受け取るかという話でもある。
細密画家である立石鐵臣は、魚の群泳図を描いたのちにタチウオが頭を上にして立って泳ぐことを知って作品を描き直したという。そもそも魚類図鑑の図を描いた経験から鱗の数まで数えてデッサンをしたのち、生きている状態と死んだ状態を調べてから彩色したという。では生きているときと死んだあとでは模様が違うという。
いわゆる「絵師」は「描きたい対象を描写する」だけではなく「描かれるべき対象」を創造することも含めての呼称といえる。
ただし、読者には誤読の権利もあるように、鑑賞者にも「なにをこの作品から読み解くか」についての自由と権利もある。とはいえ民法において「権利の濫用はこれを許さず」とされているので、「このアニメ風の美少女キャラクターは胸を強調しているうえに成人に達しているように見えないからチャイルドポルノだ!」とかいった主張はゆきすぎであろう。

X(旧Twitter)の間では絵描きが多いため絵心についての探求が繰り返されてきた。2023年度の見解では「頭の中にある映像を紙の上に落とし込むことのできる人」が絵心のある人となっている。

脚注[編集]

関連作品[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 益田朋幸『ピーターラビットの謎 ― キリスト教図像学への招待』(1997)