細川高国晴元争闘記
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細川高国晴元争闘記(ほそかわたかくにはるもととうそうき)とは、志賀氏に関する史料である。
概要[編集]
著者・成立年代[編集]
著者は不明。ただ、内容を見るにやけに細川高国と浦上村宗に同情的な記述を繰り返しているため、この2人のどちらかの家臣だった可能性がある。
成立は奥書によると、高国が自殺した享禄4年(1531年)6月8日の直後の可能性がある。書いた動機については著者が「事を好む人」に命じられて書いたのだとしている。
内容[編集]
細川高国と細川晴元の抗争と、高国が自殺する原因となった大物崩れを描いた軍記である。全1巻。
著者は文化的な才能があったのか、歴史的な事実だけでなく、文芸的な修辞を施している。また、浦上村宗が大物崩れで赤松政村に討たれたことについては「赤松は浦上に擁立されていたのに裏切った。これは佞臣の讒言によるものである」としているし、高国の自害については「その死を惜しむ」と非常に同情的、贔屓的な書き方が見える。