算数宇宙の冒険 アリスメトリック!
『算数宇宙の冒険 アリスメトリック!』とは、川端裕人の小説作品。略称は「アリメト」。リーマン予想を主題とし、小学生の主人公たちが冒険を繰り広げる。
概要[編集]
「算数」宇宙の冒険、と言っているが、扱う内容はかなり高度な「数学」である。高校生でも絶対授業で習わない。にも拘らず小学生の主人公たちが理解してしまっているのは、ものっそい(物凄い)としか言いようがない。とはいえ、メインの主人公・千葉空良は終始「分からない」を連発しているため、読者が理解できなかったからといって作品が楽しめないわけでもない。
同じ数学フィクションとしては、『数学ガール』(WP)・『無限論の教室』などが有名であるが、それらは数学がメイン話がサブであるのに対し、こちらの小説は話がメインで数学は舞台設定程度である。リーマン予想のほか、最先端物理学、音楽、神道の知識、更にはアリス的世界観まで混淆している。キャラ設定には、どこはかとなくハルヒ的世界観が、混ざりこんでいる気がするが、きっと気のせいなのだと信じたい。ネット上でこの小説について軽くググると、そこら中のページに「ハルヒに似てるww」という意見が散見されるが、きっと偶然なのだと信じたい。(人によっては電脳コイル、ルミナス(グレッグ・イーガン)、ホワイトライト(ルーディ・ラッカー)などに似ているともいうが、こちらは少数意見のためよく分からない。)
扱う内容がかなり高度なのに対し、肝心のストーリーは…といえば、小学校中学年~中学生ぐらい向けである。若干チグハグな印象を受けないでもない。或る意味、高校生以上の読者がノスタルジーを感じたときに、読むとピッタリする作品…なのかも。
あらすじは外部リンクのサポートサイトに詳しいので、そちらを参照して欲しい。
書籍情報[編集]
2009年11月20日、実業之日本社、ISBN 9784408535630