無限論の教室
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『無限論の教室』(むげんろんのきょうしつ)とは、哲学者・野矢茂樹の著書。数学フィクションの名作。
概要[編集]
大学生の主人公が、自分とタカムラさんの2人しか生徒がいない不人気なタジマ先生の授業を受け、無限について学んでいくストーリー。タジマ先生は学校教育では扱われない「可能無限」の立場をとっており、同じ無限にも「実無限」と「可能無限」という2つの扱い方があることを教えてゆく。
比較的高度な内容を、初心者にも分かりやすい平易な言葉で説明している。主人公の語りはやわらかい文体で、ユーモアに富み読みやすく、今でいうライトノベルに少し近いものがある。
タジマ先生のモデルとなった人物は、哲学者・田島正樹であると思われる。(ちなみに田島氏の肖像画はこれ。本書12ページの口絵とやや似。)
書籍情報[編集]
- 1998年9月20日、講談社現代新書、ISBN 4-06-149420-1