笹沼弘志
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笹沼 弘志(ささぬま ひろし、1961年 - )は、憲法学者。静岡大学教育学部教授、野宿者のための静岡パトロール事務局長。
略歴[編集]
早稲田大学大学院法学研究科博士課程単位取得[1]。静岡大学教育学部助教授を経て、2006年教授[2]。人権理論、特にホームレスの人々の権利を研究している[1]。また地元の静岡市内でホームレスの人々の支援活動を行っている[3]。2000年4月から野宿者のための静岡パトロール代表[4]。著書『ホームレスと自立/排除』(大月書店、2008年)等によれば、野宿者のための静岡パトロール事務局長[5]。
人物[編集]
渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合(のじれん)のニュースレター(2000年)に寄稿した文章によると、1999年末にアムネスティや死刑廃止フォーラムの仲間4名とともに野宿者のための静岡パトロール(しずパト)を始めたという[6]。2008年に立命館大学で開催された講座では、「地元の静岡市内で野宿生活をする,いわゆるホームレスの人たちのところを訪問して,話し込みをするというような活動を10年近くやっています」と語っている[3]。
著書『ホームレスと自立/排除――路上に〈幸福を夢見る権利〉はあるか』(大月書店、2008年)では、路上生活をする権利を自由権的に擁護する考えを打ち出している[7]。著書『臨床憲法学』(日本評論社、2014年)では、ホームレス支援の経験から、声を上げられない「弱い人」のもとに出向き、当事者と語り合う「臨床憲法学」を提唱している[8]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『ホームレスと自立/排除――路上に〈幸福を夢見る権利〉はあるか』(大月書店、2008年)
- 『臨床憲法学』(日本評論社、2014年)
共編著[編集]
- 『リアル憲法学』(石埼学、押久保倫夫共編、法律文化社[法セミ LAW ANGLE シリーズ]、2009年/第2版、2013年)
- 『右派はなぜ家族に介入したがるのか――憲法24条と9条』(中里見博、能川元一、打越さく良、立石直子、清末愛砂共著、大月書店、2018年)
監修[編集]
- 『えほん日本国憲法――しあわせに生きるための道具』(野村まり子絵・文、明石書店、2008年)
出典[編集]
- ↑ a b えほん日本国憲法 / 野村 まり子【絵・文】/笹沼 弘志【監修】 紀伊國屋書店ウェブストア
- ↑ 笹沼 弘志 (70283322) KAKEN
- ↑ a b 笹沼弘志「生存権と『自由な社会』の構想」『立命館言語文化研究』21巻1号、2009年8月
- ↑ 笹沼 弘志 (SASANUMA Hiroshi) 静岡大学:教員データベース
- ↑ ホ-ムレスと自立/排除 / 笹沼 弘志【著】 紀伊國屋書店ウェブストア
- ↑ 笹沼弘志「しずパト(野宿者のための静岡パトロールからの報告)―地方都市における野宿者への行政の対応を中心に―」『ピカピカのうち』第11号、2000年
- ↑ ホームレスの自由/強制と排除/包摂 hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)(2008年9月19日)
- ↑ 「声を上げられない人の声を聞く」朝日新聞2014年9月7日朝刊読書面