数学の微積分学分野に於ける積の微分法とは2つ(以上)の関数を掛け算した形の関数に対する微分法の事である。微積分の創始者の1人であるドイツの数学者ゴッドフリート・W・ライプニッツに因んでライプニッツ則とも呼ばれる。
2つの関数
に対する積の微分法は次式で表される。;

ここでは導関数の定義式を用いた証明を行う事にする。微分すべき関数を
とおいてこの関数の増分を

と書く事にすると以下の如き極限が成り立つ。;
(証明終)
(※分子に同じもの「
」を引いて足すとゆー変形を行った。)
この微分法を高校生の頃「微分そのまま、そのまま微分」と記憶した人も多いと思われる。中には「前微分、後ろそのままプラス、前そのまんまの後ろの微分」と記憶した者もいるかもしれない。なお、前と後ろは逆でも構わない。
使用例[編集]
この微分法則を用いると微分の公式

が証明できる。実際
及び上記公式が番号nの時に成り立つものであると仮定すれば番号がn+1のとき積の微分法より

が成り立つ(数学的帰納法)。(証明終)
関連項目[編集]