秤量法

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秤量法(ひょうりょうほう)とは、個別単位を標準単位に換算するための、法的な指針。

概要[編集]

「一寸」「一尺」「一升」「ヤード」「ポンド」「インチ」などは個別単位であり、時の為政者によって左右されやすい単位でもあった。それを整理しようとしたのがフランスSIである。

人間生活との関わり・利用[編集]

日本では、度量衡が国家管理であり、国内において1959年施行の計量法により、国際単位系以外の単位を「取引や証明」に用いることは原則禁止された。一方で、大工などの伝統的な慣習を無視した法施行であったため、永六輔[注 1]が「クジラ(鯨尺)とカネ売ります」というエッセイを書き、尺貫法の復権を主張した[注 2]

脚注[編集]

  1. 一方で、永六輔は江戸伝統文化の極端な崇拝者であり、NET系列だった時代の毎日放送が「大正テレビ寄席」を打ち切ったことを「江戸笑芸文化の否定」と強く非難した。
  2. その後、メートル法に基づく値を併記した尺相当目盛り付き長さ計の販売が解禁されたが、永ら尺貫法復権論者が求めた「伝統的慣習に基づく業種での尺貫法の解禁」は拒絶された。なお、日本でもアメリカの影響力の強い航空産業はヤード・ポンド法が計量法の取引や証明の禁止の例外となっている。
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