百年観測所

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百年観測所(ひゃくねんかんそくじょ)とは、世界気象機関が、質の高い観測を長期にわたって続けている気象観測所を認定する制度である。百年観測所に認定されるためには、その名の通り100年以上に渡り観測を実施しており、その間、気象観測の質に影響するような移転が行われていないこと、途中で観測が中断されていないことが必要である。地球温暖化の進行により世界各地で異常気象が頻発しているが、質の高い長期にわたる気象観測データは、気候変動による影響を正確に評価する上で必要不可欠であるとの観点から、この制度が始まった。日本においては、2017年に石垣島地方気象台が初めて認定され、2021年夏時点でも国内唯一の百年観測所となっている。