百年と希望

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百年と希望(ひゃくねんときぼう)は、日本共産党の現在を取材した2022年のドキュメンタリー映画。西原孝至が監督・撮影・編集を手がけた。107分。

製作の経緯[編集]

西原孝至安保法制に反対する学生団体「SEALDs」に出会ったことがきっかけで政治に関心を持ち、2015年にドキュメンタリー映画『わたしの自由について~SEALDs 2015~』を製作した[1]。2016年から各地のデモや選挙演説の様子をSNSにあげるようになった[2]。このような場には必ず共産党員がおり、友人になった党職員から2022年に創立100周年を迎えると聞いた。「100年続いているって、それだけでもすごい」し、「共産党の議員さんはだれよりも市民の声に耳を傾けて、世の中をよくしようと頑張っている」のに誤解されていると感じ、共産党を取材したドキュメンタリー映画を作ったら面白いのではないかと考えた[1]。2020年に新型コロナの影響で各地のミニシアターが苦境に陥り、国の支援を求めるために「SAVE the CINEMA」という団体を立ち上げた。文化庁への陳情に共産党参議院議員の吉良よし子らが同行してくれ、共産党への興味を深めるとともに世間の誤解を解きたいと感じ、ドキュメンタリー映画の製作を決定した[1]

西原が共産党の小池晃書記局長に「賞賛も、批判も踏まえた99年目の共産党を描きたい」との企画書を提出すると、「外部の視点で批判も含めて作っていただけるのは新鮮でありがたい。自由にやってほしい」との言葉が返ってきたという[3]。2021年4月20日にクラウドファンディングサイト「Motion Gallery(モーションギャラリー)」で『日本共産党とわたし』(仮)の制作費600万円を募るクラウドファンディングが始まり[2]しんぶん赤旗でも「撮影始まる」「製作費支援プロジェクトがスタート」と報じられた[4]。クラウドファンディングは547人から857万8,000円を集め、2021年6月30日に終了した[2]

完成した『百年と希望』は2022年6月18日から渋谷ユーロスペースを皮切りに全国で順次公開された[5][6]。2022年7月30日に西原孝至監督と小池晃書記局長のトークイベントがユーロスペースで行われ、映画について小池は「一人ひとりの共産党員を通じ、“いま”の共産党を描いている。日本中に共産党員という『生き方』を選び、がんばる人がいて、それが100年続いている。希望はそこにあると思う」と語った[7]

出典[編集]

外部リンク[編集]