白黒テレビ
ナビゲーションに移動
検索に移動
白黒テレビ(しろくろ - )とは、白黒の信号で放送波が搬送されるテレビ放送あるいは映像が白黒の受像器である。カラーテレビの登場によるレトロニムでもある。
概要[編集]
白黒テレビはブラウン管を使用した最も基本的な受信機であり、電子銃から発せられた電子ビームがブラウン管に塗られた蛍光体を発光させ、そのビームの強度により濃淡(輝度)の表現を可能にしている[注 1]。 信号は輝度と電子ビームの垂直偏向、水平偏向の3つの信号により映像を映し出すことができる。なお、この信号はコンポジットビデオ信号と呼ばれ、現在でもNTSCやPALなどにその名残を見ることができる。
テレビ放送の際はこの信号と音声信号(FM変調)を搬送波に乗せて送信している。
アナログカラーテレビの実用化に際しては白黒テレビとの互換性が重視され、白黒テレビでもカラーテレビの信号を受信し(カラーではないが)映像を映し出すことが可能になっている。
現在[編集]
日本においては2011年7月24日(東北太平洋側3県では2012年3月31日)をもってアナログテレビ放送波が停波したためテレビ受信機としてそのまま使用することはできない。
一方でRFコンバータを使用して映像信号を電波として入力し、白黒モニターとして使用することも可能である。実験的にNetflixを白黒テレビで閲覧する試みもされている[1]。
RCA端子など、外部入力端子が付いている白黒テレビであれば、地デジチューナーやデジアナ変換コンバーターをつけて地上波放送を視聴することも可能だが、白黒テレビでは少数派である。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ カラーテレビはRGBにそれぞれ発行する蛍光体を使用し、それぞれに対応した電子銃を用いて光らせるものである